ANDADURA

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2020.12.4

ゆずを摘みながら

早くも12月になりました。

そういえば、2010年に独立したので、よく考えてみると(別に考えなくても)
10年経っているなと気がつきました。

というわけで少し初心を思い出してみようと思いつらつら書いてみます。

今から考えてみると、ものを作る、この道に入ったのは、今から15年くらい前に「身体はシステムから自由だ。」という言葉に出会ったのが大きかったような気がしてます。

その時、「確かに!肉体労働しよう。」と思いました。
ただ身体を動かすだけは退屈しそうなので、頭も使う、ものづくりがちょうど良いのではと考えました。

なので、最初に工房で働く時も、ものづくりするっていう事より
「肉体労働するぞ!」と意気込んでました。さらに言えば、身体を使う事を生活の中心に据える事で、自分自身がどう変化するのか?ということに興味津々でした。

最初にミシンを踏んで、手を動かす生活が始まると、「瞑想しているみたいに整うじゃん。」と、たまに通っていた西日暮里の瞑想道場に通うのもやめました。
「無心で手を動かすって瞑想みたいなものだから、仕事していればいいな」と感じたからです。

ANDADURAを始めて(もしくは始める前からも)からずっと、この「身体性」というキーワードが自分の中の柱としてあったように思います。

素材をそのまま形に置き換える、って事も、身体で感じるものを大切にしてきたし、
田舎に移ったのもそうだと思います。(田舎暮らしというより身体暮らしってイメージでした。)

それで、「身体はシステムから自由」なのか?と聞かれると、勿論ですと答えます。

独立当初に「自分が見た事ないものを作ろう」と思ったのは、自分が目にした事ないものが
目の前に現れるって事は、システムの外側に自分がいるって証明だ、などと小難しく考えたからです。

そして、少しづつ自由になっていると確かな手応えを感じていたわけです。


今改めて、この身体性って大切だなと感じています。
「そうだ、肉体労働しよう」と牧歌的に思った15年前より、より窮屈になっている気がするからです。

僕が言いたいのは身体を使うと整いますよ。って事かもしれません。
 
ものを作る事においては頭はさして使っていない気がしますが、頭を使うところは、もっと頭を使わなくてはと思います。

などと、柚子を収穫しながら考えました。
 


言い忘れてますが、ANDADURAを始めて10年、みなさまありがとうございます。
おかげさまでこうやって活動出来ています。
これからもモノを作る事で自由になっていけたらと思ってます。
 
 
2020.12.4 | note

2020.11.3

ANDADURA展 at THE STABLES

 
青森のTHE STABLESさんにて、11月7日(土)から30日(月)まで展示を行います。
思い返してみて、東北で展示した事なかったので、今回がはじめての東北での展示です。
 
10月の頭より、レンタルのお財布を先行でお送りし、THE STABLESの小田原さんに実際にお使いいただいている事がとても安心感があります。
 
定番のお財布たち、ビニロンシリーズ、実際に使っていただけるレンタルもご用意しております。いろんな形をお使いいただき、ご自身にあったサイズや形を見つけていただけましたら嬉しく思います。
 
長めの会期となっております。みなさまの都合の良いタイミングで覧いただけたらと思います。
 
 
ANDADURA
会場:THE STABLES(青森) 
青森県弘前市代官町14-2
日時:11月7日(土)〜30日(月)
営業時間:11:00-18:00
会期中休:10日(火)・11日(水)・17日(火)・18日(水)・24日(火)

 

 

2020.11.3 | information

2020.10.1

online shopの送料を見直しました

10月1日より、online shopの送料を見直しました。

 

都道府県ごとだった料金を全国一律料金に、22,000円(税込)以上のご注文で送料無料と、よりご利用いただきやすく改定いたしました。

 

online shopでは、定番以外にも実験的に新しいものを制作しております。

ぜひ、ご覧いただけましたら幸いです。

 

online shopはこちらからご覧いただけます。

 

 

2020.10.1 | information

2020.10.3

walk bag

Walk bagはスウェードのショルダーバッグ。
軽くしなやかなスウェードが体に馴染み、歩くという動作にしっかり寄り添うカバンです。
 
身長によっても異なりますが、ショルダーの長さはバッグが腰の上にくるよう
少し短めです。バッグがダラんと垂れる事なく、腰への負担が少ないです。
ショルダーの長さは865mmです。(モデルは身長163cmです。)
 
この上なくシンプルなデザインですが、
ショルダー部分と本体で0の形状に革が2重になっている構造です。
 
僕は普段使うものは、このバッグを使い、旅行などに行く際は+リュックにして、使っていました。体に馴染みますので、カバン2個持ちでも邪魔になりません。ベースのバッグとしてお使い下さい。
 
大きすぎないサイズですが、A4サイズが収まります。内部にポケットは無しの、一部屋になります。
 
普段使いはもちろんですが、散歩のお供にも使ってもらえたら嬉しいです。
 
 
 
 
歩く
 
そして
歩く
 
『森の生活』の著者ソローさんは、1日に少なくとも4時間は散歩していたそうです。散歩の達人です。
 
online shopにアップいたしました。こちらからご覧いただけます。
 
 
2020.10.3 | products

2020.9.26

小さめなお財布の比較

小さいお財布を選ぶのは、思いの外難しいかと思います。小さいのが欲しいのだから、と目一杯小さいのを選ぶと、容量が合ってない場合は使いにくなります。サイズ感も大切だけど、容量や、使い勝手も大切だよね、という方に向けて、容量にゆとりを持たせた小さめなお財布を、紹介していきます。
 
左、コンパクト財布・LGW10、右シンプル長財布・LGW11がANDADURAのラインナップの中で小さめなお財布になります。
 
それぞれのサイズ感を見ていきます。手に持ったサイズ感。女性の手です。
 
コンパクト財布・LGW10
 
シンプル長財布・LGW11
 
実寸のそれぞれのサイズ
LGW10・・・w98×h84×d38(mm) card×10
LGW11・・・w170×h91×d26(mm) card×8
 
内部の収まりの比較
コンパクト財布・LGW10
 
シンプル長財布・LGW11
 
容量的にも近い2型です。あえて違いを書くならば、
コンパクト財布・LGW10は小さく、それぞれの機能がコンパクトにまとまってます。
シンプル長財布・LGW11は薄いです、フタを開けるとワンアクションで小銭、カード、お札にサクセス出来ます。小銭の見やすさは、横に長い分、シンプル長財布LGW11の方が優っているかと思います。
 
どちらもサイズと使い勝手のバランス感のあるお財布ですので、比較が難しくありますが、選ぶ際の参考にしていただけたらと思います。
 
小さめなお財布、それぞれの詳しい説明は、
・コンパクト財布・LGW10→
・シンプル長財布・LGW11→
よりご覧下さい。
 
小さめなお財布より、小さなお財布をお探しの方は、小さいお財布もご覧下さい。
小さいお財布の比較はこちらからご覧いただけます。
 
お財布選びの参考になりましたら幸いです。
 
 
2020.9.26 | products

2020.9.26

小さいお財布の比較

小さいお財布を選ぶのは、思いのほか難しいかと思います。小さいのが欲しいのだから、と目一杯小さいのを選ぶと、容量が合ってない場合は使いにくなります。サイズを小さくするという事は、自分に必要な機能や、用途を見極めるのが必要かなと感じてます。
 
ですので、ちょうど良い小さいお財布を無理なく選ぶガイドになればと思い、小さいお財布を比較しながら紹介していきます。
 
上からマルチケース・LGM01、ファスナーミニ財布 S・LGW12 、ファスナーミニ財布・LGW01がANDADURAのラインナップの中で小さいお財布になります。
 
それぞれのサイズ感を見ていきます。
手に持ったサイズ感。女性の手です。
 
マルチケース・LGM01
 
ファスナーミニ財布 S・LGW12
 
ファスナーミニ財布・LGW01
 
実寸のそれぞれのサイズ
LGM01・・・w98×h68×d23(mm) card×5
LGW12・・・w106×h71×d15(mm) card×5
LGW01・・・w110×h94×d15(mm) card×6
 
内部の収まりの比較
マルチケース・LGM01。
 
ファスナーミニ財布 S・LGW12
 
ファスナーミニ財布・LGW01
 
それぞれの写真を見ていただいたところで、用途などに関して説明していきます。
 
お札の使用頻度の高い方は、2つ折でお札が入るファスナーミニ財布・LGW01が用途に合うと思います。(マルチケース・LGM01も2つ折で収まりますが、お札を沢山入れると使い勝手が良くない為。)
 
スマホ決済を使い、お札の使用頻度が低いのであれば、ファスナーミニ財布 S ・LGW12かマルチケース・LGM01が合っていると思います。
 
前のポケットに入れて使われる方はファスナーミニ財布S・LGW12はマチが薄い分、ごわつきなく収まってくれます。
 
 
デザインの好みもありますが、選ぶ際の参考にしていただけたらと思います。
容量的に少し余裕を持って選んでいただけると、失敗が少ないかと思います。
 
小さいお財布のそれぞれの詳しい説明は、
・マルチケース・LGM01→
・ファスナーミニ財布 S ・LGW12→
・ファスナーミニ財布・LGW01→
よりご覧下さい。
 
小さいお財布では、収まらない方は、少し余裕のある小さめなお財布が良いかと思います。
小さめなお財布はこちらからご覧いただけます。
 
より小ささを追求される方は、さらに小さなビニロンシリーズのお財布もございます。
こちら(下の方にあります)からご覧下さい。
 
小さいお財布選びの参考になりましたら幸いです。
 
 
 
2020.9.26 | products

2020.9.26

ファスナーミニ財布 S・LGW12

ファスナーミニ財布 S・LGW12の詳しい説明です。
ファスナーミニ財布・LGW01をさらに小さくしたお財布です。
 
中央にループ状のポケットと、その両サイドのスペースがあるだけの、
ミニマムなお財布です。
お札の使用頻度を、頻繁には使わないと想定し、三つ折で収まるサイズに絞りました。
 
手に持ったサイズ感。(女性の手です。)
実寸はw106×h94×d15(mm)です。
 
LGW01とのサイズ比較
LGW01(右) ・・・w110×h94×d15(mm)
LGW12 (左)・・・w106×h71×d15(mm)
 
サイズを小さくした事で、小銭部分が浅くなり、見やすく&使いやすくなります。
 
あまり重要視してなかったですが、パンツの前ポケットに
スッと入るのが、思いのほか便利で、お尻のポケットには入れないけど、
前ポケットなら入れても嫌じゃないので、ポケットに入れて使うようになりました。
 
 
お札部分のマイナスはありますが、それをしっかりと補うプラスがありますので、
スマホ決済の補助財布として使われる方には、ちょうど良いのではと思います。
 
 
ー制作話ー
 
L字の小さなお財布は昔試作してましたが、その時は、お札の出し入れがしにくいので、
製品化には至らなかったのですが、「高額な買い物はスマホ決済で、お札はお財布に千円しか入れない」という方も多く、それならば、という事で制作しました。最近は、お財布の役割が流動的だと感じています。求められる用途が変わった事で、昔作ったものが、浮かび上がる、というのが面白いです。
2020.9.26 | products

2020.9.18

展示終了しました

 
hitofushiさんでの展示、無事終了しました。
お越し下さったみなさま、チームhitofushiのみなさまありがとうございました。
いただいたフィードバックで、さっそく新しいもの試作してます。
 
展示がひと段落したら、やる事といったら庭の事。
6月くらいに蒔いたソルゴーという植物。
去年一畝だけ試した、ガッテン農法に使います。
 
 
枯らしたソルゴーを畑の下地にして、野菜が育つ土作り。
ガッテン農法で出来たカボチャのスープが美味しかったので、
我が家(というか工房)の畑はガッテン化計画進行中です。
 
ガッテン農法はねじねじという、どう説明したらいいか分からない
すごい事になってます。ご興味ある方は、調べてみて下さい。
 
 
2020.9.18 |

2020.9.11

革に魚介類の匂いがついた場合

バックの中にお財布を入れていて、魚介類の汁がこぼれ匂いが取れないとの、
連絡を頂きました。そういうケースは数が少ないとは思いますが、
全く無いわけではありませんので、対処法をここに記します。
 
魚の匂いを取るための、いろんな方法がありますが、
革に負荷のかからないものを使う必要があります。
 
それは、水で薄めた酢です。
 
酢を水で薄めて、Tシャツなどのウエスにつけ、
しっかり絞る。部分的にでなく、全体をしっかりと拭く。
(革は、部分的に濡れるとシミになりますが、全体が濡れた場合はシミになりません)
 
工房の革で、酢をストレートに塗布する実験を行いましたが、
革にダメージが無く、おすすめ出来る方法かと思います。
ただ、革が酢の匂いになりますので、ある程度薄めて、
このくらいの匂いなら、気にならないかな、という酢水でお試し頂けたらと思います。
 
革にはいろんな種類があり、酢で負荷のかかる革もあるかと思います。
ANDADURAの革には合っている方法ですが、ANDADURA以外の革でも、タンニン鞣しの染料染めの革には
効果があるかと思います。目立たない箇所で色落ちや変色が無い事をご確認いただき
お試し下さい。
 
 
2020.9.11 | material

2020.9.7

佐藤さんのお財布

ANDADURAの革を作ってくれている革屋の佐藤さんのお財布を制作しました。

なんでこんな事を書くのかというと、
佐藤さんとの革作りが始まった2010年かそれくらいに、

「自分が納得する革作ったら、それでお財布作ってよ。」
と佐藤さんは言いました。

これまでも佐藤さんにはお財布を使ってもらっていたけど、
革そのままと、革をかたちにした時の「良さ」には、ほんの少しのズレを
感じていたので、それを共有するために、使ってもらっていた、という感じ。

そして、10年くらい一緒に革を作ってきて、
(ようやく?)「前作ったキャメルで、お財布作ってよ。」と。

原皮の種類や、下地のタンナーさん、加工方法に至るまで、
もはや、全てを試したと感じている。
10年の間には、「もう一緒にやるの無理なんじゃない。」ってタイミングもありました。

だから、
「前作ったキャメルで、お財布作ってよ。」
とサラっと言われると、感慨深いものがあります。

ただ最近は、「肩の力抜いて作りましょう。」
とか、「やり過ぎないようにしましょう。」
とお互い肩の力を抜いて作ることが出来てきたように思う。

それが出来るのも、
去年に、革のベースを栃木レザーから昭南レザーに切り替えたことが大きい。
栃木の革は、作り込まないと使える革にならない事が、多かったけど、
昭南はしっかり鞣された革を作ってくれているので、
「この革の良さをそのまま生かしましょう。」と安心して革に委ねる事で、

やり過ぎない事が出来るようになった。

最近は、革を少しづつ柔らかく仕上げるようになってきている。
些細な変化ですが、10年という時間の重みを感じない、
のびのびとした変化のように感じられて、肩の力も抜けるってもんです。
 
2020.9.7 |
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