ANDADURA

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2022.6.2

小物は緻密に、カバンはおおらかに

 
新たな素材、スウェードでポーチ&ショルダーバッグを制作しました。
ポーチは3サイズ。フラットなショルダー2型と少し大きいウォークバッグも制作しました。
軽くてやわらかな素材が手や体になじむよう、心がけてデザインしました。
 
革の世界では、「小物は緻密に、カバンはおおらかに」との言葉があります。
誰がどこで言ったのかは忘れてしまいましたが、ずっと覚えている言葉です。
まさにそのような作り方になったと思います。
 
このスウェードシリーズで挑戦したかったのは「ひと部屋」であることです。
お財布では、ポケットや仕切りなどの構造を考えてきましたが、ポケットがないひと部屋であることが腑に落ちるかたちを探しました。
 
作りにおいては、スウェードは革のように裁断面は磨きが入りませんので、革の重なりが少なくなるような作りを意図しました。
重なりが少なくなるように意図はしますが、それが原則にならないよう、おおらかな心もちでものを見るように心がけました。
 
最初は4色で進めていましたが、春にbollardさんで行なった「ちいさなカバン展」で作ったコーラルの色みが加わった姿がしっくりきましたので、5色にしました。
この素材はさまざまな色がありますので、定番の5色です!というより、そのときどきで変わっていっても面白いなと思っています。
 
HP&ONLINE SHOPにアップしています。ぜひ、ごらん下さい。
 
 
2022.6.2 | information products

2022.3.7

ちいさなカバン -carrying spring- at bollard(岡山)

ちいさなカバン
- carrying spring -

 

3月12日より、岡山にありますbollardさんにて「ちいさなカバン」の展示会を行います。

 

認定こども園さざなみの森の一角ではじまった活動 minato: と一緒に作った、子どものはじめてのカバン「ファーストリュック」。たくさんのファスナーカラーの中からお選びいただけます。

 

bollardさんチョイスの春をはこぶ色「coral」のフラットショルダーとポーチも持って行きます。縫い糸を白糸(実際はすごく薄いグレーベージュ糸)にして、ステッチをきかせてサッパリとした佇まい。

 

色とりどりのキーホルダーも持っていきます。発色のよい、イタリアの革で作りました。

春のはじまりの色とりどりの展示会。ぜひ遊びにいらして下さい。



すこし前のこと、公園で子供がトイレから戻ってくるのを、石垣に座って待っていた。

公園では中学生が撮影をしながらダンスを踊っていた。
ぼんやりと眺めていると、みなが振付で一斉に空を指差した。

ぼくは振り返って、空を見た。いつもどおりの空だった。
いつもどおりの空だったけど、彼女たちの人差し指の先にある空を眺めるのは、
悪くない気分だった。ちゃんと正直に言えば、素敵な瞬間だった。

なんで素敵な瞬間だったと感じたのかは、うまく言葉にできないけど、
同じ場所で、同じ時間を共有した、ささやかな感触に心が動いたのかな、と思う。

そんな彼女たちの人差し指のような展示になればいいな

 

「ちいさなカバン -carrying spring-」
会場:bollard (岡山) 
岡山県玉野市築港1-10-6
3月12日(土)〜20日(日)
13:00ー17:00
お休み:3/ 16 . 17日(事前のご予約にてご来店可能です。)
 
2022.3.7 | information

2022.1.28

選べるファーストリュック展 at 84(広島)

 
2021年より広島にあります、認定こども園さざなみの森さんと一緒に、子供たちが使うファーストリュックを作りはじめました。じっくり対話を重ねながら、デザインさせていただきました。
 
今年は、さざなみの森の一角ではじまった minato: の活動として、広島にあります84さんにて、2月5日から19日まで「選べるファーストリュック展」を行います。minato: は、さまざまなものづくりや場づくりを通して、一人ひとりが自分らしく生きていける世界へと向かう旅として、2021年に始まりました。
 
園ではファスナーカラーは4色ですが、84さんでの展示では、4色に加え、さまざまな色のファスナーカラーを( 約 )30色展示いたします。ひとつひとつの色を見て、その色に何を想い何を感じるのか、大人も子どもも色を眺める時間を味わっていただけたら。
 
 
写真はファスナーの色を選んでいる風景です。色を奉納しているかのようですが、そんな心持ちで色を選びました。
 
リュックの色は、広島の田んぼ、岡山の田んぼを、それぞれ場所で眺めながら決めた、稲穂の垂れた秋を映す色。子どもたちへの成長の願いを込めた色です。
 
たくさんの色を眺めてもらえること、今から楽しみです。
 
「選べるファーストリュック展」
会場:84  (広島) 
広島市中区幟町7-10
日時:2月5日(土)〜19日(土)
営業時間:13:00ー17:00
会期中休:2/6 . 9 . 11 . 13 . 16日
予約日:2/14 . 15
 
 
 
2022.1.28 | information

2021.11.23

F/styleとANDADURAの仕事 at RUSTIC HOUSE

 
愛知にありますRUSTIC HOUSEさんにて、12月4日から8日(7日休み)までエフスタイルさんと一緒に「F/styleとANDADURAの仕事」を行います。

2014年に同じ場所で一緒に展示しましたので、7年ぶりです。

7年という期間は、定点観測というには長い年月ですが、変化を感じるには、
ちょうど良い月日なのでは想像しながら、準備に励んでます。
 

新しいものも、いくつか持っていきます。

初日の4日の14時から18時はお店におりますので、お会いできたら嬉しいです。
 
 
F/styleとANDADURAの企画展を行います。
エフスタイルのお二人、ANDADURAの山本さん。もうお会いして随分と時間が経ちました。
最初から変わらないどちらにも共通して言えることは、真摯に向き合うその仕事への淡々とした情熱。真っ直ぐなまでの想いとシンプルへと繋がっていく思考かと。
それは、作り出すモノにも人柄にも出ています。
是非、そんな想いを馳せながら企画展を楽しんでいただけると幸いです。
新作も色々とありますので、お楽しみに。
 
RUSTIC HOUSE 鵜飼健太郎
 
「F/styleとANDADURAの仕事」
会場:RUSTIC HOUSE(愛知) 
愛知県蒲郡市西迫町荒子71−1
日時:12月4日(土)〜8日(水)
営業時間:11:00ー19:00
会期中休:7日(火)
 
 
2021.11.23 | information

2021.9.9

movie 「うつくしく きもちよく」

ANDADURAのMOVIE「うつくしく きもちよく」が出来ました。

 

制作している環境や作業音など、実際にものが出来上がるまでのさまざまを見ていただきたい想いで作りました。

 

作っている姿が映っていますので、少し制作の話をさせてください。


僕はミシンで縫うという工程がすごく好きです。ミシンで縫うというとミシンを踏むことに限定されそうですが、ミシンがスムーズに機嫌よく動作するように掃除して、オイルを差すといったメンテナンスもミシンで縫うことに含まれます。

 

動画の中では釜の中を綿棒で掃除しています。オイルを差して余分なオイルを拭き取る。ミシンを使う前に毎回やっている作業です。

 

ミシンは長く使うとその人のクセがうつります。なのでミシンを毎日使うことで自分の使いやすいミシンに育てることも、もしかしたら、ミシンをで縫うということに含まれるのかもしれないな、と思ったりします。

 

革の断面を磨くコバ磨きのようすも映っています。砥石のバフと木のバフを使って削ったり、磨いたりします。木のバフは革の断面のかたちに沿うように自分で削りました。集塵機なども専用のものがないので、いろんなものを駆使して作りました。

 

綾乃が途中でライターを使っている作業は、ライターで糸の毛羽立ちを燃しています。ANDADURAで使っている糸は、コア糸といって表面が綿糸ですので、使っていくと毛羽立ってきます。ライターで燃して、ブラシで毛羽立てて、また燃します。何度かくりかえすことで、使っていて毛羽立ちにくくなります。最初に毛羽立ち予備軍を燃やしているわけです。

 

こういう作業を僕は気持ち仕事と呼んでいます。劇的に違いが出るわけではないけど、ほんの少し良くなる。糸燃しをすると心なしか輪郭がクッキリするように感じます。こういう気持ち仕事は、ひとつひとつは小さなことですが、積み重なると小さくない気がします。やっていて気持ちも良いですし。

 

こうやって自分が作る姿を見るのは初めてですが、ひとつひとつが、ずっとやってきた事なんだなぁ、しみじみしてしまいます。毎日植物たちに水をあげて、ミシンや工房の掃除をして、革を切って、貼って、縫って。気持ち仕事もして、そうこうしていると日が暮れて、いちにちが終わります。そんな日常からものが出来ていくんだなぁ、とこれまたしみじみしてしまいます。出来上がったものが、使うひとの生活に馴染んでいくと嬉しいです。

 

MOVIEの中には、いくつかアイテムが出てきます。

制作しているものは、シンプル長財布・LGW11です。昔に作っていた帆布の長財布と同じ作りです。その使い勝手がとても好きで作ったもの。糸燃しのところでは、ファスナーミニ財布・LGW01が出てきます。LGW01はANDADURAを始めてすぐに作ったお財布です。自分がどんなものを作りたいかすら、定まってなかった頃、一つ一つ作っていく事で、自分の作りたいカタチが見えてきたように思います。お買い物の場面では、walk bagが出てきます。最近作り始めたスウェードのカバンです。

 

こうやって、いろんな時期に作ったものが、一つのMOVIEの中に映っているのを見ると、嬉しくなり、改めて映像はいろんな時間を撮るものなんだなぁ、と感じました。

 

動画を撮った頃は、田んぼに水が張られ稲が植えられてすぐの頃でしたが、今は稲穂が黄金色になろうとしていて、また違う風景が広がっています。こんな場所で作っているんだなぁ、と感じていただけると嬉しいです。

 

撮影をしてくださった仲原さんは、撮影時は忍者のように気配がなく、工房や制作のようす、周辺の気配をそのまま切り取ってくれました。音楽を作ってくれた田中さんは、工房にいらした際にたくさん散歩をしているのが印象的で、この場所にあるさまざまな存在を音にしてくれたと感じます。お財布を使っている場面はコンビニエンスストア高橋さんが撮影協力してくださいました。ありがとうございます。

 

「うつくしく きもちよく」をぜひご覧いただけましたら嬉しいです。HPよりご覧いただけます。

 

音楽 : 田中馨 

 

 

2021.9.9 | information

2021.8.24

karuku

 
新しくkaruku(カルク)という名前でものを作ってみようと思います。
 
まだものは完成してませんが、ゆっくりとはじめてみます。
 
イラストは青木隼人さんにお願いしました。2年くらい前に、工房にいらした際に、書いていただいたもの。
 
そう、karukuは、2年程前からやりたかったことなのです。
 
ANDADURAとはちがう切り口で、何かを作ってみたくなりました。
 
ANDADURAの意味は、歩く、ですが、arukuにkをつけてkarukuです。
軽さというのは、自分の中では大きなテーマで、決断に迷った時はより軽い方を選んできました。それに、ものが完成したことを知るのには、あるバランスに至るとものがフッと軽く見える。そうやって完成を知る瞬間が大好きです。
 
ANDADURAは定番でつくることをやってますが、それも決めずにやってみる。また仕上げに関しても、ANDADURAとは重心を変えてみようと思ってます。なので、ANDADURAのものとして選んでいただくと、ミスマッチが起こるのでは、と思いましたので、新しい名前にしました。より自由に作っていけたらと思ってます。
 
ANDADURAはひっそりとした活動なのに、さらに超個人的な活動になりそうな事に関しては、自分でもツッコミを入れたくなりますが、やりたいのだから仕方がない、ですね。こればっかりは。
 
karukuがどんな活動になるかは、正直あまり考えきれてませんが、
 
ユーモアで編集する
 
ということを軸にしようと思っています。
 
ユーモアは、鳥のような俯瞰した眼をもつこと
編集は、やわらかな 眼差しで眺めること
 
ユーモアは面白い、といった感情だけでなく、フッと事象から目線をひいてみるとそこに慈しみのような感覚が湧くことがあります。ある種の寂しさを感じることもあります。そこに、どこかにうっすらとおかしみのようなものを感じる。そこに眼差しを向けてみる。
 
ロゴマークはケンタウルスです。
「あそこの土手にケンタウルスがいると思うんですが、描いてくれませんか?」
という、謎な依頼に応えてくださった、青木さんに感謝します。
 
少しづつ進めてまいります。
よろしくお願いいたします。
 
進捗具合は下記で載せていきます。
 
 
2021.8.24 | information karuku

2021.5.14

山の上から こんにちは

 
 
個人的に思う事を話す場があればといいなぁと思い、夫婦がただ話すpodcastをゆるりと始めてみました。その名も「山の上から こんにちは」です。
 
ANDADURAとは関係のない個人的な話ばかりですが、
ご興味ありましたら、聞いてみてください。
 
 
メール&メッセージもお待ちしております!
 
 
2021.5.14 | podcast

2021.3.31

\ レジ横 POP UP at 84 /

広島にあります84さんにて、4月1日から24日まで、レジ横POP UPを行います。
 
84さんでは、去年の春にレジ横展を行いましたので、2回目です。
↓は去年のレジ横展に寄せて文章書きましたので、そのまま掲載します。
ーーーーー
 
レジ横展示会は、文字通りレジの横でちょこんと行う展示会です。
 
ちょこんというサイズの展示会ですので、僕は少し肩の力を抜いて取り組みます。
 
おそらく84の大田さんだって、少しリラックスして、
展示の準備をされると思います。
 
その余白に楽しいと思うことをギュッとつめこんでみる。
 
会期を長く設けて、時間にゆとりがある時にいらして頂けるようにする。
 
お客さん、お店さん、僕が、いつもより少し余裕がある。
その余白から、生まれるものがたくさんあるのではと思い、
ちょこんというサイズのレジ横展示会を行います。
 
植物に水をあげたり、野菜を収穫したり、鳥の声に耳をすましたり、
そんな日常のささやかなことに喜びを感じる時のような
展示会になればと思っています。
 
小さな展示会ですが、たくさんの気持ち良い風が生まれることを願っています。
 
ーーーーー
 
今回、大田さんからいただいたメールには、レジ横POP UPとありました。
その言葉のニュアンスをしっかり考え準備しています。
 
去年から84さんのレジ横のレイアウトも変わったそうですので、去年とは違うかたちでお見せできたらと思います。
 
4月1日はお店におりますので、お話できたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
 
 
レジ横 POP UP
会場:84(広島) 
広島市中区幟町7-10
日時:4月1日(木)〜24日(土)
営業時間:13:00〜17:00 
常設は月・火アポイント制
展示期間中も水・日曜定休
 
 
2021.3.31 | information

2021.3.23

First Rucksack

 

広島にあります、認定こども園さざなみの森さんと一緒に、子供たちが使うリュックを作りました。生地選び、色、仕様などを、菜穂さん、松井さん、さざなみの森のスッタフの方々と、対話しながら1年半くらい前からゆっくりと進めてきました。

 

 
 
最初にさざなみの森さんが大切にする事をじっくり話し合いました。リュックの制作で迷った時は、この言葉とモノを行ったり来たりしながら進めていきました。
 
 
 
リュックの色は、広島の田んぼ、岡山の田んぼを、それぞれ場所で眺めながら決めた、稲穂の垂れた秋を映す色。子どもたちへの成長の願いを込めた色です。お互いの田んぼの写真を送り合いながら、色の最終決定しました。
 
広島と岡山でお互いの見る田の色は違いますが、イメージで同じ色を共有できている手応えがありました。生地は倉敷にあるタケヤリさんにお願いして、バシッとイメージの色に仕上げてもらいました。
 

今回は初めて縫製を縫製屋さんにお願いし、僕はデザインに専念しました。量産に落とし込む際に、スタッフの皆が制作出来るよう、ネジを緩める工程を経る事で、モノに客観性が帯びます。これが量産の楽しさか!と感じる事が出来たのも、すごくいい勉強になりました。

チームでのものづくり、これはハマりますね。縫製チームは倉敷に工場があるSally-allyさんにお願いしました。ほんと最後の最後まで、細かい箇所にもお付き合いいただいた、代表の長野さん、ありがとうございます。
 

子供のアイテムを作る事も初めての経験です。これまでは、自分の体を使って使い心地を確かめていましたが、子供の使用感は見て感じる事しか出来ないので、じっくり観察しました。リュックを背負って違和感なく遊ぶ様子や、気持ちいい〜、といってくれる子もいたりして、たくさん背中を押してもらいました。

 

 
↑1回目の観察、ここからさらに修正して、
 
 
 
↑2回目の観察
 
ここから、ネジを締めたり、緩めたりして、最終の形になりました。
 
自分の子供が生まれたタイミングで依頼いただき、一つ一つに向き合う時間はとてもありがたいギフトのような時間でした。
 
昨日、届けに行き、タグを付けたり、お渡しできる状態に整えました。
 
 
 
 

4月から子供たちが使う姿を想像するとホクホクした気持ちになります。

工房の中でものを考えるというより、さざなみの森の風景の中でものを作ったという手触りが残ってます。子どもたちの成長に寄り添うものになれば嬉しい限りです。

 

 
 
 
 
First Rucksackはonline shopにアップしています。
さざなみの森さんの定番の5色はこちらから 、実験的に制作した、First Rucksack color はこちらから  ご覧ください。
 
 
2021.3.23 | note products

2021.2.19

【Relation】作り直して使いきる

作り直して使いきる

【Relation】 ー 関係・つながりの意
 
現在使っていただいているANDADURAのお財布を、使い込まれた革で新しいカタチに作り直し、素材を使い切っていただく、リレーションという試みを実験的に始めます。
 
長く使っていただけるよう、修理はずっと行ってきましたが、修理する際に長く使い込まれた革を見ていると、この革で何か出来ないかという思いが湧いてまいりました。
 
ものが使われるサイクルは
お使いいただく→ 捨てる
 
が一般的かと思いますが、修理する事で、
 
お使いいただく→ 修理 → 捨てる
と、ものの寿命を延ばす事ができます。
 
さらに、新しいかたちに作り直すせば、
お使いいただく→ 修理 → 新しいアイテムになって再度お使いいただく
という新しいサイクルが生まれます。
 
 
正直に言いますと、このアイデアは去年くらいに考えたものでしたが、仕事として成立するのか?自分自身が無理しないと続かないのでは?という疑念みたいなものもあり、躊躇してましたが、こういう新たな試みは考えても答えは出ないので、ひとまず実験的に1年くらいやってみます。その中で、継続出来るかたちを見つけてゆけたらと思います。
 
「消費とはゆるやかな破壊である。」

という言葉があります。初めて読んだ時に、モノをつくる者として、向き合う必要のある言葉だと感じました。修理をしっかりアナウンスするのもそういう意味合いです。今回はもう一歩この言葉に踏み込んでみようと思います。

お財布の革を使いますので、どうしても小さいアイテムになります。とりあえず、Over the rainCowで作ったキーホルダーとカードケースから始めますが、欲を言えば、もう少し選べるアイテムがあり、長財布など比較的大きな革は、(使える革を全て使い)数種類に作り直して、使い切っていただく、というのが目指すところです。
作り直しのアイテムでご要望ございましたら、是非CONTACTページからご連絡いただけましたら嬉しいです。
 
 
 
いろいろ書いてますが、難しいことを考えずに、使い切る快楽のようなものを感じていただけたら嬉しく思います。

僕自身工房で履く、作業用のパンツは膝がすぐに破けますので、破けたら、ショートパンツにして履きます。Tシャツもクタクタになったら、丁度良いサイズに切り分けて工房のウエスにして、使い切ってます。「作り直して使いきる」は普段自分がやっている事でもあります。単純にボールペン使い切るだけでも、そこはかとなくホクホクした心持ちになりますし。

使い込まれた革は、時間と共に少し痩せて物としての革の厚みが適正でない場合があります。使い切っていただく、という試みですので、その辺りはご了承下さい。
ひとまず始めてみて、やっていく中できめ細かくアナウンスできるようになると思います。
 
Relationの意味は、つながり、関係などの意味で、作り直す事そのものとは若干ずれています。作り直しでしたら、違うネーミングにした方が分かりやすいかもしれません。それでもリレーションにしたのは、長い間育てた革で作り直したものを、プレゼントしたり、お揃いで持ったりする、その行為や広がりが生まれたら面白いと思いますので、そこに光を当てる意味で、Relationという言葉にしました。
 
また、自分が作ったものが、どういう状態になったら捨てよう、と思われるのか?
その姿をキチンと見る事で、革の作り方や、まだ想像もしない何かにフィードバック出来るのではと思っています。
 
捨てるというネガティブ(?)な行為が反転しリレーのように次につながればいいなぁ、と願いつつ始めてみます。
 
 
Relationのページはこちらからご覧下さい。
 
 
 
2021.2.19 | information products material
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