ANDADURA

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2024.9.20

いろのみ演奏会 - bricolage

 
10月19日は、tirupatiさんの2軒となりにあります、明治時代の建物「かめやホール」にて、いろのみさんの演奏会をひらきます。
 
かめやホールでの演奏会は、ホールにある電子ピアノ(Roland RP201)や、僕の持っているシンセサイザー(YAMAHA reface CP)など、身近にあるのもを使っての演奏会となります。いつもの、いろのみさんとは、少し違った「bricolage (ブリコラージュ)」な演奏会になるかと思います。
いろのみさんが、演奏会で奏でる楽器に出会うのは、ライブの数時間前で、どういう風に音楽が立ち上がっていくんだろうか?明治から長い時を刻む場で、いろのみさんの音が、どんな風に響くのか、楽しみです。
 
 
いろのみ演奏会「bricolage
会場:かめやホール 
岡山県総社市総社1丁目4-8
日時:10月19日(土)
開場:12:30 / 開演:13:00
料金:3,500円+1drink  
 
 
いろのみプロフィール
 
柳平淳哉(Piano)と磯部優(Programming, 17strings Koto)によるユニット。
ピアノと箏、そして有機的なエレクトロニクスによって「季節のさまざまな色の実を鳴らす」ことをコンセプトに活動する。
これまでにKITCHEN. LABEL、STARNET MUZIK、涼音堂茶舗、ironomi recより計12枚のアルバムをリリース。2024年3月には活動16年目にして初めて「四季」をテーマにした作品「四季」をリリースした。
 
 
演奏会のご予約は、
・お名前(代表の方)
・人数
・お電話番号
を記載いただき、tirupati @tiruandpati のインスタDMかgmail(tiruandpatis@gmail.com)までお願いいたします。
 
 
かめやホールについて
 
かめやホールは、明治時代に建てられた建物です。
1Fが住居スペース、2Fがホールとなっており、現在でも朗読会などが行われています。
通常運営のライブハウスではなく、住まわれている建物を、ご厚意によって、お貸しいただいている場です。
演奏会に向けて、なるべく場は整えてまいりますが、会場自体も、身近にあるもので、こしらえるという意味でbricolage」な場です。行き届かぬこともあるかと思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。
 
 
 
andadura展示会「住んでいる町」
会場:tirupati
岡山県総社市総社1丁目5-12
日時:10月18日(金)~22日(火)
営業時間:11:30ー16:00(LO14:30)
tirupatiの営業は期間中通常通り15時までとなりますが、展示は16時までご覧いただけます。
*19日はいろのみさんの演奏会の為変則営業となります。
11:30~13:00(展示会のみ)
14:30~17:00(LO16:30/喫茶営業と展示会)
この日は通常のメニューと違い軽食喫茶での営業となりますのでご了承ください。

 

 

2024.9.20 | information music

2024.9.20

AYANO REPORT

 
tirupatiさんので「住んでいる町」に先駆け、妻の綾乃が書いてくれた「AYANO REPORT」「AYANO REPORT 2」をtirupatiさんに渡しました。
tirupatiの森永さんからの「ものだけでなく、環境だったり、考えていることも見てもらいたい。」という言葉を聞いて、ものづくりの先と手前にあるものを、見てもらうのって、何かいい方法ある?と妻に聞くと、「AYANO REPORT」置いておくのもいいんじゃない。ふむ、確かに。
 
「AYANO REPORT」とは数年前に、妻が書いてくれてた冊子です。
妻は僕のことを「山本という生き物」と認識している節があるので、その生き物の生態についての記録とその周辺について書かれたもの。
「AYANO REPORT」は2005年頃から、2017年位までの事を「AYANO REPORT 2」は2018年ころから2020年頃までの出来事を綴っています。
 
冊子版を2冊ずつ作り、tirupatiさんに置いていますので、お店で読んでいただけたらと思います。
 
ブログにもPDF版をアップしています。まだ少し暑いですが、秋の夜長にご覧いただけたらと思います。
 
「AYANO REPORT」はこちらのページよりご覧いただけます。
「AYANO REPORT」は前にも紹介しましたが、ずいぶん時間が経っておりますので、また改めての、案内でした。よろしければ、ご一読ください。
 

 

2024.9.20 | information ayanote

2024.9.20

住んでいる町

 
10月18日から岡山県総社市にある、tirupatiさんで展示会をひらきます。
総社市といえば、そう、ご近所さんです。
 
tirupatiのモーリーこと森永さんから、展示のお誘いをいただいたのが、2.3年ほど前のこと。
 
「展示どうですか?」と一緒にご飯を食べたあとに、お誘いいただいました。
「いいっすね、やりましょう。」
 
その時、そういえば、自分が住んでいる町で展示するのは、初めてのことだと気がつきました。
自分が住んでいる町で展示をするって、どういうことなんだろうか?スーパーですれ違っている人や、近所なので、遊ぶことになるかもしれない人も来てくれるかもしれない。
 
僕は好きな場所は?と聞かれると、「近所です。」と答えるくらい近場が好き(出不精とも言う)です。なので、好きな場所で、どんな展示をしようか?
 
森永さんとは、本の貸し借りをして、感想を話し合ったり、ご飯を食べたり、飲んだりしながら、いろんな話をしました。
 
近くでやるなら、「何かしらの言葉も一緒においておきたい。」ということで、小さなプリント(冊子と呼ぶには、ささやかすぎるので)を作ることになりました。僕は「分からないこと」を書こうと思っています。
 
そして、「自分が住んでいる町で、しっぽりと音楽聞ける場所があったらいいなぁ。」
などと呟くと。「お店の2件隣にありますよ。」とのこと。「えっ、そんな近くにあるの?」
明治時代に作られたホールで、今は月に1度、朗読会が行われている。「かめやホール」
「じゃ、そこでライブもしよう。」とカメヤホールに行ってみると、快く会場を使っていいと言ってくださる。
 
というわけで、展示内容云々というより、自分たちが住んでいる町で展示するなら、そこで、何がしたいんだろう?というようなことを、考えながら進めました。
 
もちろん(あたりまえですが)制作はしっかりとして、展示に向き合っていますが、どうしたって、「住んでいる町で展示するのかぁ。」などと頭はそちらの方に流れて行きます。
 
演奏会は、いろのみさんにお願いしました。19日はお昼に、いろのみさんの演奏会「bricolage」をひらきます。
演奏会についての詳細は、こちらからご覧いただけます。
 
楽しい時間を共有できたらと思い、準備をしています。
山本は19(土)20(日)と、22日(火)は昼過ぎに会場におります。
ぜひ、遊びにいらしてください。
 
会期中は展示会のみのご来店もOKですが、tirupatiさんのカレーも楽しんでいただけたらと思います。
 
 
「住んでいる町」
会場:tirupati 岡山県総社市総社1丁目5-12
日時:10月18日(金)〜22日(火)
営業時間:11:30ー16:00(LO14:30)
tirupatiの営業は期間中通常通り15時までとなりますが、展示は16時までご覧いただけます。
 
⁡ *19日はいろのみさんの演奏会の為変則営業となります。
11:30〜13:00(展示会のみ)
14:30〜17:00(LO16:30/喫茶営業と展示会)
この日は通常のメニューと違い軽食喫茶での営業となりますのでご了承ください。
 
2024.9.20 | information

2024.8.14

colors・ホック & ベージュファスナー

定番のお財布を、イタリアのタンナーさんの革でいくつか制作しました。
 
ホックタイプのものと、グレー(色名・エレファント)の革に、ベージュのファスナー生地と、ベージュ糸にシルバー金具の組み合わせのものを、作りたくなり制作しました。
 
ホックタイプのアイテムは、
 
LGW14・tiny wallet
 
LGW10・コンパクト財布
 
LGW11・シンプル長財布を制作しました。
 
色は、ティールグリーン、マスタード、エレファントの3色です。つや消しのシルバー金具で合わせています。
 
ファスナーのアイテムは、
 
LGW01・ファスナーミニ財布
 
LGW12・ファスナーミニ財布S
 
LGP02・トレーペンケースを制作しました。
 
online shopにアップしています。上の方のNEWのカテゴリーにございます。
よろしければ、こちらよりご覧ください。
 
夏になって、暑くなると色のアイテムが作りたくなるのは、どういった働きかけなんだろうか?
 
 
ー制作話ー
 
僕は、布団カバーなど大判の生地が破れた時には、擦れていない箇所で座布団カバーに仕立て直したり、お皿の手拭きに作り直して使っています。
 
作り直しの際に使うロックミシンには、いつもベージュの糸がかかっています。
ロックミシンは糸の付け替えが少し手間なのと、毎度3本色を合わせて糸を買うのもなぁ、と思うので、どの生地でも使えるようにとの工夫です。
 
少し前に、備後織の灰色の生地(エレファントと似ている色)で座布団カバーを作った際に、グレーにベージュの組み合わせを目にし、「これって、今の気分だなぁ。」と感じ、お財布もこの組み合わせで作ってみようと思いました。
 
2024.8.14 | information products

2024.7.22

tiny wallet を仕様変更しました

 

妻が、tiny wallet を使用した際に、扱いが少し不安とのことで、使い方を見せてもらい、
このお財布が、右利きの方が、お札の出し入れがしにくい、左利き仕様になっていることが分かりました。

ANDADURAのお財布は左右対称で、どちらの利き手でも使えるものが多いですが、コンパクト財布のように、左右対称ではないアイテムを作る場合は、僕が左利きですので、右利きの方に使っていただき、利き手の検証をしていました。その際に、右利き用のお財布でも自分自身が問題なく使えることで、自分は、お財布は右利きとの認識になっていました。

お財布を作る際に、さまざまな検証は行いますが、自分のお財布の使い方は、右利きと変わらないと認識していたので、盲点となり、このお財布には利き手が関係していることへの検証が抜けていました。

online shopで購入いただいた方、納品したお店さんに連絡して、 右利きのものと交換させていただきました。お使い下さっている方には、「使いにくさは感じないので、そのまま使います。」とおっしゃってくださる方もいらっしゃいました。

 

tiny wallet は、これまでの型紙を反転させた、右利きの仕様に変更いたしました。
今後、利き手の検証はしっかり行ってまいります。
 

 
LGW14 - tiny wallet
size : w95×h65×d20 (mm)
card : ×5
 
これまで制作してきたtiny walletは、左利き用として online shopで継続いたします。
いさぎよく、引っ込めることも考えましたが、左利きの方で右利きのお財布がどこか使いにくい方や、率直に利き手に合うお財布がいいな、と感じられる方もいらっしゃるかと思いました。
 
左利きの方は、知らず知らずのうちに、右利きの仕様に慣れて、右手を使えますので、左利き仕様の方が使い勝手が断然いい、とまでは感じませんでしたが、左手を使って小銭やカードやお札を取りますので、その分スムーズかと思います。左利き財布を使ったからと言って、右利き仕様のお財布が使いにくくなるという弊害も、今のところ感じていません。
 

 
LGW14 - tiny wallet - 左利き用
size : w95×h65×d20 (mm)
card : ×5
 
左利きアイテムということで、手で持った写真は山本の手で撮りました。
お財布の写真というより、手がお財布も持っているというバランスの写真になっていますが、よろしくお願いします。
 
LGW14 -  左利き用は、こちらからご覧ください。
 
 
2024.7.22 | information products

2024.7.18

額縁の枠のかたち

 
独立してすぐに、ひとつの型紙を用い、複数のアイテムを作れたら面白いだろうな、と考えたことがありました。
複数のアイテムのかたちが、ひとつの型紙にフィードバックされ、複数のアイテムの要素が、それぞれに絡み合うような作り方。
 
思い出してみると、beatlesのgolden slumbers から carry that weight / the end に至る流れを、リピートでずっと聞いていた時に、これをものづくりに置き換えたら、どんな作り方になるんだろうか?と考えたときに、思いついた作り方。
 
そのgolden slumbersのような作り方は、ずっと、頭の片隅にあり、額縁を考えている時(その時には、それが額のフレームの形状に使えるとは気が付いていませんでした。)スウェードでひとつの型紙で、複数のアイテムを作る、という完成しそうにない、実験をしていました。

あっ、もしかして、スウェードではなく、額の方で使うのに、ぴったりな作り方ではないか、と気がつき、長年の宿題を解くかのように、嬉々として、フレームの形状を考えました。
 



枠のかたちは、くるくると向きを変えたら、4つの異なる額ができる形になっています。一粒で4度おいしい。

ずーっと、作りたいな、と思いつつも、どうやっていいか分からない作り方が、ひょんなきっかけで、かたちになる。ものづくりは楽しい。
 
今も、高校生の時に「いつか、作ろう」と決めたものを、少しづつ形にしようとしている。
家の改装のやり方は、中学生の時に、「自分だったら、こんな家づくりをする。」と真剣に考えたことを思い出し、それがベースになっている。
そうやって考えると、記憶で何かを作っているような気もしてくる。
 
人の名前や顔は失礼なほど、覚えられないのに、「これを作ろう。」と決めたことについては、新鮮なまま自分の中にずっと、留められている。そんな、自分のいびつな記憶が頼もしい。
 
改めて、beatlesのgolden slumbers から carry that weight / the end を聞いてみると、1曲にしなかったのは、曲の構成など云々ではなく、感情的に繋げられなかった(もしくは繋げたくなかった)ということを感じる。ポールの歌う、最近のgolden slumbersは、曲の隔たりが少なくなっている、ように感じる。
 
ほんと記憶って不思議だ。
 
 
 
2024.7.18 | products

2024.7.18

額のデザイン

 
 
額縁を(家の改装を一緒に行っている)ao factory のあつおくんと協働で作りました。主にデザインは僕で、主に制作はあつおくん。
 
1年半ほど前にkazahaya coffeeさんより、お店からの風景を青木隼人さんが描いた絵を額装したいと、お声がけいただきました。
ぜんぜん、作ったこともない僕に制作(作るのはあつお君だけど)を依頼するとは、風早さんは、なんと勇気があるんでしょう。
僕ができると思ってるから、お願いしてくれているんだから、出来るんだろうと思い、喜んでお受けしました。
 
それから額縁について、あれこれ考えを巡らすようになりました。自分が今使っているもの、過去に見た額などを頭の中に思い浮かべてみて、あることに気がつきました。
 
額縁は、絵と見る人との関係という指向性のもとデザインされているということ。
装飾を施し、「ここに絵がありますよ。」と見る人にうったえるものもありますし、また最低限の細さでシンプルに作られているものも、額縁は消えますので、絵を見てください、と言っているように感じます。
 
でも、部屋に絵を飾るということは、絵は空間に存在するわけで、絵と鑑賞者というベクトルでデザインするより、絵と空間と鑑賞者が混ざり合う媒介となるようにデザインする方が、額縁のあり方として適切なのでは、と思うようになりました。
絵は空間にも影響を与えるし、空間も絵の見え方に変化を与える。見る人も空間の中で感じるんだし、それらは切っても切り離せない関係性にある。
 
よし、絵と空間と鑑賞者が三位一体になるような額縁にしよう、と基本方針は決まりました。さて、どうやって、それらをつなげようか?
 
絵と鑑賞者との関係においてデザインされていると僕が思ったのは、額縁は前面(見る人にむけて)の造形に意識を向けて作られている、と感じたからです。
 
額縁が空間との関係を持たせるには、前面に意識を向けるのではなく、壁面と額の関係性に意識を向けたらいいのでは。なので、額の側面から背面にかけて意識を向けてデザインしてみよう。
 
設置するポイントに陰影を生むようなニュアンスをつけ、空間に額をすべりこませてみると、空間と額は緩やかにつながるのでは、という仮説のもと、カタチを導き出しました。
 
依頼をいただいてから、ずいぶん時間が経ってしまったけど、いただいた要望と、自分が作るリアリティーみたいなものが、交わるポイントを探すまでが、すごく時間がかかる性分ですので、「いつでもいいですよ」との言葉に大いに甘えました。そのおかげでじっくり考えることができました。制作の途中段階では、青木さんにも、意見をいただきながら進めました。ありがとうございます。
 
 
今日納品に行って、絵を額におさめました。風早さんにも喜んでいただけたし、壁に飾るのではなく、テーブルに置く仕様だけど、しっかりと空間と良い関係性をもてていることに安心しました。
 
 
協働アイテムは、また、なにかしらのカタチでリリースできたらと思っています。
あつおくんと協働での初仕事。あー楽しかった。
 
 
 
 
2024.7.18 | products

2024.4.16

tiny wallet

 

小さなお財布 を作りました。

 

お財布のレンタルの際に、感想を書いていただくカードサイズの用紙を同封していていましたが、こんな小さな用紙には収まらないから、とメールでとても細かく感想をいただきました。こんなお財布があったら、との要望も具体的に書いてくださっていて、それを読んでいると、このお財布を作ってみよう、という気持ちがむくむくと湧き上がってきました。去年の8月のことです。

 

一番最初に、一つのパーツで構成されたお財布が出来ました。それはそれで面白いのですが、扱うときに集中が必要なお財布でした。そのお財布を使っていると、マニュアルとオートマという軸が出てきました。

 

 

このハイパーなマニュアル財布はリリース出来そうにないけど、扱うときに心地よいマニュアル感ってあるはずだ、と思い、その座標軸をもとにして、お財布を考えてみようと思いました。オートマからマニュアルまでのサンプルを作り、心地よいマニュアル感はこの辺りかなと切り取ったのが、このtiny walletです。

 

去年は寸法を、数字で細かく計算しながら進めていましたが、なんとなく計算してたら完成しないような気がしたので、今回は細かく計算するのはやめて、サンプルを観察することに重きをおいて、進めました。

 

心地よいマニュアル感が奈辺にあるのかを探すのは、初めてのことでしたので、いつものごとく、もりもりサンプルをつくりました。

 

 

独立当初に僕が嬉々として何度もサンプルを作っているのを見て、(おそらく老婆心として)「最終形を2回のサンプル作りで作れないなら、プロとは言わないよ。」と言われたことがありました。まぁ、そんなにサンプルに時間をかけていたら、食っていけないよ。というニュアンスが込められていたように思います。

 

まぁ、そりゃ、そうだよな。と思うところもあったのですが、それよりも、2回で完成させなくてはダメということを自分に課してしまうと、2回で完成するものしか思い浮かばなくなるんじゃなかろうか?

 

それから、その言葉のおかげで、新作作りのサンプル制作は、趣味のようなものと位置づけできるように、仕事の仕方や環境も組み直していきました。前にも増して、自分が納得いくまで何度やってもOKにしました。2回で完成するのなら、それもOK。完成しなくても、それもOK。

 

制作した無数のサンプルのいくつかは、僕が「新作墓場」と呼んでいるボックスに納められます。サンプルを全てとっておくことはできないので、消化不良だなと感じるものや、今のところよく分からないものを優先して残します。毎回サンプルを制作するたびに、新作墓場はいろんな時間軸を含んだ、豊かなカオスになっていきます。

 

新作を作るときに迷ったら、「新作墓場」にアクセスすると、そこに答えがあったりします。

 

今回も制作を再開する時に、墓場から関連しそうなものを、机にならべ、それを眺め、また墓場に入れを繰り返し、のこったものを組み合わせ、制作を進めました。

 

もし今、「最終形を2回のサンプル作りで作れないなら、プロとは言わない。」
と言われたならば、「それでは、豊かな新作墓場が作れない。」と答えることと思います。

 

今回は特に、新作墓場の助けを借りて完成させることが出来たと感じています。

 

 


LGW14 - tiny wallet
size : w95×h65×d20 (mm)
card : ×5

 

 

 

 

2024.4.16 | products

2024.4.3

card wallet

 

カバンの工房で働いていた頃の後輩からオーダーをいただいたき、財布を作りました。

そのお財布は、アメリカで使うので、ドル仕様でデザインしました。旅立ちの前にお送りするので、ひと足先に日本のサイズで制作しました。
小銭は使わず、カードとお札がおさまるお財布ということで、昔に作っていたカード財布をベースにして、今の感覚で、新たに作り直しました。
 
 
作っては眺め、作業台から、見えるところに置いておいて、気がついたら修正してを繰り返していたら、のめり込んでしまい、たくさんの試作を重ねました。
 
 
お札を入れる部分に膨らみを持たせて出し入れしやすいようにパターンを工夫しました。
カードもより入れやすいように、部分的に2mmから2.5mmのテーパーをつけ膨らみを持たせました。
 
完成したと、安心していたら、カードを取るときに、上からと下からでは親指の距離が若干違うことに気がつき、くり抜きは、センターから上に3mmずらし、視覚的にも少し軽やかになりました。
 
表から見たとき、上部が切りっぱなしなしで、さっぱりとした印象に仕上がりました。
 
昔作ったものを、今の感覚でアップデートするのは、楽しい作業です。作った当時と今の感覚の違いも感じます。今は余白を持たせたいんだなぁ、と作り直しながら感じていました。当時より、細かいところが見えるようになっているので、あぁ、少しは成長してるんだな、と感じることができました。
 
新天地に旅立つお財布ですので、なにかしらの応援になればと思いながら、デザインし直しました。
 
 
card wallet
size : w87×h98×d22 (mm)
card : ×12
 
同じような使い勝手を求められる方もいらっしゃるかと思い、online shopに アップしております。よろしければこちらからご覧ください。
 
 
2024.4.3 | information products

2024.4.2

grid & line

 
長年、取り組みたいと思いながらも、やってこなかった(というかできなかった)、装飾というテーマでopen caseを作りました。かれこれ、何年くらい自分の中にあったテーマだろうか?
 
去年の誕生日に、「憧れ」というタイトルでブログを書いたけど、それは、装飾というありかたへの憧れであった。このタネは、20代の中頃に、「シンプルさと個人になっていく社会の現象はリンクしている。」という文章を読んだときに蒔かれ、時とともに装飾への憧れに変容してきた。
 
たとえば、100年前、柱にライオンと人が彫っている建物のそばを散歩している母子がいる。
子供は問う「ねぇ、あれ何?」そうすると母は答える、「うん、あれはね」と言って物語が語られる。
 
おそらくつるんとした柱であったならば、そのやりとりは生まれない。
装飾は物語を共有(あるいは起動)する装置として存在しそれと同時に、そこに物語をよみとれる人たちがいる。
大きなものがたりの弊害のようなものがあるにしろ、動物や植物や風や、太陽や人間が織り混ざった世界の中で生きることは豊かだと思う。
 
シンプルを指向する世界では、個人は知らぬ間にさまざまなものから切り離され、物語を読み解くことも、そこに物語があるということも少しずつ忘れていくのかもしれない。
 
「シンプルさと個人になっていく社会の現象はリンクしている。」
の一文を読んだ時、僕が興味を持ったのは、じゃあ、シンプルがいくところまでいった時(それはそう遠くないように思われた、もしかしたらそれは今なのかもしれない)に、どのような形や、あり方にリアリティが宿るのだろうか?そして、人間のありようはどんな影響を与えるのだろうか?そして、そもそもその先は、どうやって探せばいいのだろうか?
 
そのシンプルの先の形に、装飾に求めるのは、いささか強引だとは自分でも思っている。
それは、形として現れるものではなく、日々の過ごし方や、人との関わり方や、言葉の使い方であったり、目に見えぬ、ささいなさまざまな事象に現れるような気がする。
 
ものだけでなく、ものとそれをつくる自分と、それに連なるさまざまなものをトータルに見てコツコツと風通しをよくしていく方が、賢明な道筋なのかもしれないと思う。
 
シンプルの先とやらを、シンプル ー 装飾という二項対立的な単純なものとして、とらえてはいやしないか?(シンプルー装飾という二項対立は素朴という言葉で統合できるけど。)
 
なんだか、話が大きくなりすぎてきた。作ったものを紹介する文章を書いているんだった。
 
 
ものをつくる人間は、感じたことを、ものとして現すことに喜びを感じ、それを作ることによって、いろいろな角度から、向き合い、考えることができる。
 
なので、いささかの強引さは、ここでは、少し目を瞑る。ものを考えるきっかけであり、そこに飛びこんでいくことなのだから。
 
僕にとって装飾は?と考えても、それは形ではないし、何かしらのモチーフでもない。
長年、取り組みたいと思いながらも出来なかったのは、装飾にたいして、自分のリアリティがまったくなかったからだ。(だから憧れていたとも言える。)
 
open caseの小さなサイズを作った時に、あっ今なら、作れるかもと思った。
 
それは、ここ1年間履いていた自分が直しになおしたズボンがあったから。
破れを補修したステッチを指先に感じる気持ちよさに、リアリティを感じることができたから。僕のリアリティは手で触れるということにあるようだ。
 
というわけで、自分の試みがうまくいっているのかどうかも分からないまま、自分が直したズボンに支えられて、ステッチを施す。
 
窓の外を眺めると、山桜がポワポワと咲きはじめていています。
 
 
 
grid & line」
 
少し柔らかな、スウェードにステッチで張りを持たせる。
間隔は、ミシンの1目の3.05mmを基調として考えてみる。
 
lineの幅は、どの幅が気持ちいいのか?
 
gridは何目であれば、open caseの形と連動してくれるのか?
 
印付けができない素材にどうやって、ステッチを入れる位置を記すのか。ステッチを入れると革が伸び、均等なステッチが入れられないのをどう解消するか?ステッチ問題に対しては、かなり原始的な方法で解決しました。
 
作りながら感じたのは、ひとりひとりがものがたり(ものがたりというかリアリティという言葉の方が適当かも)を見つけて紡いでいくんだ、ということ。装飾というテーマでしたが、自分にとって座標を消した中で、リアリティを探す旅であったように思います。
 
 
open case 
size : w188×h238(mm)
color :  light blue . chacoal ( grid & line )
 
 
 
online shopにアップしています。よろしければ、こちらからご覧ください。
 
 
2024.4.2 | information products
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