ANDADURA

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2017.3.12

展示会&クラフトフェアのお知らせ(サイフの日)

本日はサイフの日(3月12日でサイフ)です。僕が勝手にサイフの日に認定
してましたが、調べてみるとサイフの日になってました。なんの日もありますね、
昨今。さて、そんな日にイベントのお知らせです。

4月に展示会とクラフトフェアの出店がございます。

まずは、展示会から。

4月1日から9日まで京都のロクさんで展示会を致します。
ロクさんの7周年記念企画展です。
前回から4年ぶりの京都での展示会です。



今回はラインナップを絞り、その分糸色などを充実させて見て頂けたらと
思っております。普段は使用しないクセのある革を持っていきます。クセ革の中から
部位を選んで裁断箇所を選んで頂くということを行います。
(後日製作してのお送りになりますので、お時間頂きます。)

こちらは、在店日の1日と2日に行います。
(在店日)
・1日(土)14時半頃から19時まで。
・2日(日)11時から14時半頃まで。

先ほど書いたクセ革とは、シミやら、革の色抜けなどのある革です。
ロクの店主橋本さんが、工房にいらっしゃった際は、革の話ばっかりし
ていたように思います。実際の革はナマモノで、こんないろんな部位があるんです、と。
それが、今回のクセ革企画に繋がりました。

ANDADURAでは、キャメル、ブラウン、ネイビーの3色ありますが、
仕上がりがそれぞれ異なります。
キャメルは柔らかく仕上がるし、ネイビーは固めに仕上がる。
傾向がありますが、革によっても異なります。
ブラウンは原因不明の色抜けが起こります。
染料によって鉱物が異なるのがおそらくの原因というのが、革屋さんと僕の仮説です。
(革1枚1枚の個体差もあるので、原因を特定するのが困難です。)
職人さんとあれやこれや話しながら、試しながら革作りを行ってます。

そんなわけでクセ革はブラウンが多いのですが、クセ革の中でも良い部位を
選んで持って行きます。

今回は工房の端革も持って行きます。
端革販売はどうかなと思っておりましたが、いろんな時期の革を見て頂けるのも、
革のナマモノ感が伝わるのでは、と思いました。

なんだか最近は、革自体にスポットライトを当てたい時期なのかも知れません。
革という素材は自分自身が日々向き合っているものでもありますし、
素材そのものを見て頂くのが、革でものを作るという仕事をストレートに感じて
頂けるのでは、と思います。せっかくの展示会ですので、
できれば裏側(というか製品だけでは見えない部分)を見て頂きたいです。

展示会まで3週間を切っておりますが、裏側が見えるような工夫を
思いついたりしております。時間の許す限り、出来る事をやってゆきますね。

4月の京都、これはお越しくださいと、とても言いやすい、のが有難い。
是非お越しくださいね!


そして、クラフトフェアのお知らせです。



瀬戸内の牛窓でのクラフトフェアに参加します。
日程は4月15日(土)・16日(日)です。

ホームページ、パンフレットにはANDADURAでなく山本祐介(個人名)で載ってます。

海すぐ近くの街並みの民家をお借りして、
染織の服部謙二郎さんと同じ空間で展示させていただきます。
ひとつ屋根の下です。
服部さんとははじめましてですが、楽しみです。

心地よい4月の風と共に、是非足をお運び下さい。

工房に籠りがちですので、外に出るのとっても楽しみです。

詳細はHPにアップしておりますので、
そちらをご覧下さい。
ブログでは、思いつく事、心持ちをつれづれと書いてみました。
2017.3.12 | information

2017.1.5

この際、整合性は無視して

2017年あけましておめでとうございます。
本日から仕事初めです。コバを磨く機械を鏡餅に見立ててパシャり。



見立てられて無い気もしますが、工房にたまたまミカンがありましたので、
撮ってみました。ついでにコバを磨く機械の説明をしてみます。
上のオレンジのものが、砥石でまずはこれで荒くやすりがけをします。
そして、布にオイルを含ませて、磨き、その後、下の木バフで磨きます。
これを何回(革の厚みや状態によってことなります。)か繰り返して仕上げます。

いつも作業机の脇にあって、親近感がある機械です。

今年の抱負を書こうと思いましたが、何と言っても新作を作る!
と毎年同じことを繰り返している気がします。
僕の場合は新しいものを作るのが、一番のインプットですので、
新作を作り、新しく見えたものを次回に生かし、また新作を作る。
このサイクルを作って行きたいと思います。
通常制作と新作制作のサイクルを作るのがなかなか難しく、
少し悶々としてますが、変化を恐れず変わって行けたらと思います。

「この際、整合性は無視して。」

ってセリフがたまに口からでます。昔見た映画の中のセリフだったと思うのですが、
この際、っていうのが味わい深いです。

そんな1年にしていきたいと思います。
本年も宜しくお願い致します。
2017.1.5 | note

2016.12.29

2016年もありがとうございました

2016年も今日で仕事納めです。
年々掃除が好きになり、暇になったら、家・工房と掃除。
先日お家にもようやくカーテンを縫い終え(1年がかり)
今年も気持ち良く年を越せそうです。



パソコンを夏に新しくしたので、移行作業もじっくり行いました。
型紙を作るソフトもイラレから違うソフトに変えたので、一つ一つ確認しながら
データを完璧に。いつもの作業台にPCがあり、見慣れぬ景色にパシャり。

岡山に来て、1年と少し経ち、いろんな人に会えたり、
この土地にも慣れてきました。とはいえ、だいたい工房にいるので、
引っ越してすぐに慣れるのですが、近所の歴史を知ったりすると、
なんとなくいいものです。少しづつ岡山が楽しくなってます。
来年もさらに楽しめますように。

今年も1年間ありがとうございました。
毎年言ってますが、来年は新作を作りたいです!

みなさま、よいお年をお過ごし下さい。
2016.12.29 | note

2016.8.9

展示会終了しました。

広島の84さんでの展示会無事終了致しました。
展示の様子のご覧下さい。








今回の展示では、去年作ったコンパクト財布が出来るまでの試作たちを展示しました。






最初の試作から少しずつ完成に向かっていくサンプルたち、
コンパクト財布はTAKE20くらいまで作り、自分でもどういう順番で作ったかは
忘れてましたが、思い出しながら並べました。
定番で完成しているものは氷山の一角で、サンプル作りだったり、革作りといった、
普段は見えない仕事を見て頂けるのが、こんなに嬉しい事だったとは・・・

益子に住んでいる時に、造形作家(でいいのかな?)の横溝創さんと、
コンパクト財布が完成した頃に会って、試作の数々を見て、これ展示したら
面白いね、という言葉が残っていて、今回の展示に繋がりました。
横溝さん、ありがとうございます。

84さんでは、5年ぶりの展示でしたが、嬉しい再会もあり、
良い時間になりました。お越し頂いたみなさま、ありがとうございました。
84の大田さん、ヤスコさん、DMを制作してくださったオリシゲさん、
ありがとうございました。

そして、今回の展示に合わせて、84さんのサイトで革について文章を書かせて
頂きました。「革る6年、革らない6年」というタイトルです。
よろしければこちらからご覧下さい。

猛暑で脳がトロトロになりそうですが、8月も頑張って制作に励みます!
ありがとうございました!
2016.8.9 | note

2016.7.20

ANDADURA展



広島にございます84さんで8月4日(木)~7日(日)に展示会をします。
サブテーマは「革る6年、革らない6年」です。

ANDADURA、84さん、ともに活動をはじめて6周年で、その間に、
僕は神奈川から栃木に移りそして、去年岡山へと移り、
84さんも現在の幟町へと移られました。
6年間というものは、長いようで短いようで、いろんな事があったような
気もしますし、淡々と毎日やっていた気がします。
毎日制作し、時間を見つけて新作を作る、この連続だったように思います。

ANDADURAではもの作りをしつつ、同時に革作りも革屋さんと行ってきました。
今まであまり、革について書く事もなかったのですが、いろんな人から
革についてもっと話したらいいのに、と言われます。
なんといっても一番大変なのが、革作りなんだから。

今まで特に、書いてこなかったのは、毎回微妙に作り方を変えている事。
こういう風に作ってますと、書いてもその次には、作り方が微妙に
変わってますから。あとは苦労話になってしまうのが、嫌だったからです。

日本で革を作ると(厳密に言うと、ベースが仕上がった革を
染色し加工する2次加工でオリジナル革を作ってます。)どうしても、様々なものが
見えます。革の歴史も知れば知るほどディープなものだし、革の加工方法も首を
かしげるものも多く、大きな革産業の中、僕のようなひっそり活動している
ものの要望の応えてくれる人も少なく、オリジナルで革を作ると、そんな問題と
向き合う必要があるわけです。

6年目にして、ようやく求める革が安定してきました。
はじめたての頃に「オリジナルで作るなら5年は踏ん張ろう」と決めましたので、
やはり時間がかかるものは、時間がかかるものですね。

素材が安定するということは、活動のベースが安定する事を意味します。
6年目にして、ようやくベースが安定したわけです。
ですから、これから、ここから始めますの区切りとしての展示会になればと思います。
定番のものが並ぶ展示会ですが、心持ちとしては、そんな感じです。

千駄ヶ谷のFINE FOODSさんのアイスバーも販売されるようです。
僕も革作りをよく踏ん張ったご褒美として、アイスバーを頬張るのが楽しみです。

夏の盛りですが、お越し頂けたら幸いです。
2016.7.20 | information

2016.4.9

お取り扱い店舗『bollard』

とっても久々のブログです。 元気に制作しております。 本日はお取り扱い店舗のインフォメーションです。 岡山は玉野にあります。bollardさんでお取り扱い頂くこととなりました。 車で家から一時間半というご近所さんですので、 手持ち納品に行って来ました。 bollardさんは、ものも置いてますが、店内でコーヒーも飲めます。 コーヒーを飲みながら、じっくりものを見て頂けるのは嬉しいです。 なんか久々に文章書くと、頭の中の事を文章化するのが、大変です。 たまには書かなくっちゃ、です。 玉野は宇野港があり、直島や、高松にも行けます。 是非そちらにお越しの際は、お財布も見て下さいね。 このブログ結構時間かけて書いたのに、全然書けないです。 最近漫画ばっかり読んでるのも関係してるのかしらん。 職人さんって頑固なイメージあるけど、一人で作業してると、 まあそうなるよなと、思う。そうならない為にも、書きます! 文章書く事で頑固さを予防出来そうな気がするので・・・
2016.4.9 | shop

2016.1.6

あけましておめでとうございます



あけましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

前のブログで工房が巣みたいって書いたけど、
テントの外からみたさまが巣だったらしく、外からの写真で
新年の挨拶です。

ここ1年くらい、工房が手狭に感じるようになってからは、これ作っても置き場所が
ないな、とか、新しい材料も置けないや、(無理したら出来ますが、工房がすごく
使いにくくなるのは目に見えてますので)という物理的理由で新しいチャレンジを
保留にしてきていたので、作りたいものが溜まっていく一方でした。

今年は広い工房を得たので、ひとつひとつ形にしてゆけたらと思っております。
沢山溜まっているので、全部出し切るには時間がかかりそうですが、
スッカラカンな状態を夢見て、やってゆきたいと思います。

細野晴臣さんは、やりたいことは常に2割くらいしか出来てない、と書いていて、
僕もその気があるように自分では思いますが、
それでも、スッカラカンを夢見てがんばります。

スッカラカン気持ち良いだろうなぁ。
2016.1.6 | note

2015.12.29

巣出来ました

無事テントの組み立てが、ついさっき終わりました。
なんとか、年内にとりあえずは終わってひと安心。
テントが白いので、もう少し明るいと思ったけど、
これは、1灯増設だな。


照明はS字フックと木のパーツと、電気用部品を使って好きな位置に出来るように
しました。



工房を見て、「巣みたい。」って言われたけど、(僕は遊園地みたいと思った。)
確かに、巣と呼びたくなるような、本能的な感じがする。
快適に作業したいけど、あまりお金をかけたくない、(なので頭を使う。)
という、欲と貧乏性とほんの少しの知恵が工房を巣たらしめている
感じです。

巣はすごく快適です。
来年は面白い事が出来そうな予感。
ワクワクです。

この一年間も、楽しい一年でした。
岡山のこの場所でも、いろんな方に助けてもらいながら、生活しているのを
感じます。みなさま、ありがとうございます。
巣的な年末年始をお過ごし下さい。
2015.12.29 | note

2015.12.24

テント届きました

テント届きましたと、ドーンと写真載せようと
目論んでおりましたが、組み立てれておらずですので、
水の話。



これは、我が家の隣の池で、古い地図によると、
後谷池と言うそうです。読み方は書いてなかったので、
「ごたにいけ」「うしろたにいけ」のどちらかだと思い、「うしろたにいけ」
を採用してます。

この池の水は、近所の集落を抜けて、(たぶん)下の高梁川に流れている(はず)

この水の通う道は、僕の工房までのルートと重なります。
だから、毎日工房に行く際は、「水の流れと同じなんだな」と考えるとなんだか
嬉しくなります。水の流れのように工房に行き、水の流れに逆らい帰宅する。

なんて事無いのだけど、
僕はつねづね、自分は広い水面の近くにいれば大丈夫、と思っている。
気持ちがささくれ立っていれも、こ一時間で、「リセット完了!」っていうふうに
なる。

工房の横にも、高梁川に続く、名もなき川が流れているから、
日常の中に常に川の流れがある。なんという贅沢!



そして、これは、家の横の道、ここからカブで工房に向かいます。
この道は、蛇がしょっちゅうでるので、「蛇の道」と名付けてます。

この道の途中にある電信柱は、「2速柱」と名付けてます。
帰り道の昇りで、3速から2速にギアを落とすのに、
丁度良いポイントに立ってます。近所のものに名前を付けるのは、楽しい。

テントの到着も遅れ、未だに立って無いのだけど、
水の近くにいるので、大丈夫な、今日この頃なのでした。
2015.12.24 | note

2015.12.1

テント待ち

岡山に来て、楽しみにしていたのは、豪渓というところの、紅葉。
栃木からの習慣で、ラジオは関東のを聞いているので、
紅葉情報は関東周辺で、岡山の紅葉はそれより、少し遅いだろうと、
先週末に行ってみると、見事終わってました。

なんでも、11月頭だったようです。


こういう地味な紅葉もいい!


改めて紅葉が好きだなと思いました。来年こそは、ばっちりのタイミングで
行きたいと思います。


そして、工房も制作しやすくなってきてます。
明るくなるよう壁を塗って、


床もちゃんと塗装して、




しかし、これはどうみても寒い。
余裕をみて早めに、囲う為のテントを発注してるけど、
なかなか、届かない。これほど切に到着を待つのも、久しぶり。

床と壁を塗装してて、脳裏にあったのは、映画ベストキットのダニエルさん。
家の塀をペンキ塗るシーン。僕がダニエルさんなら、かなり強くなっていると
思うけど、刷毛は使ってないので、強くなってるわけないか。
しかしそれでもペンキ塗るだけで、喚起されるベストキットは凄い。

ベストキットに習い、家に帰って、車にワックスがけしようとして、
これもやめた。拭き取らなくていい液体ワックスだし。
ベストキット見ていない人には、さっぱりですよね。
あるんです、そういうシーンが、
「ワックスかける、ワックスとる。」

今年いっぱいは、制作しながら、工房を整えていきたいと思う。
テント仕様になったら、またブログ書きます。
2015.12.1 | note
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