2019.11.13
展示風景
インスタには載せていますが、ブログが手薄になるものですね。
書いていてハイカロリーになったらブログ、そうではないものは
インスタと使い分けていこうと思います。
棚はコオチカズノリさんのモノ。ビニロンシリーズにぴったり。
準備の最後は、青木さんの絵の額装だったりします。
_____に風を通すには、いつも連れて行こうと思ってます。
ビニロンシリーズの使い方を、
bollardさんのサイトで動画で載せて下さってます。
分かりやすいので、是非ご覧下さい。
https://bollard.jp/event/andadura_19aw/
19日の最終日は在店します。平日ですが、ご都合合いましたら、
是非お越し下さい。
2019.10.23
もりもりwebコンテンツ
現在bollardさんで開催中の_____に風を通すですが、
bollardさんのウェブサイトでも、コンテンツが盛り沢山です。
オンラインでの販売も始まりました。
チャットインタビューというかたちで、
ビニロンの事などかなり素で話しております。
というのも、チャットを開いて、作業の合間に返答していたので、
かしこまらずに書いております。
後で、編集すればいいやと、あれこれ書いてましたが、
ほぼ未編集で載せました。
そして、妻から見たANDADURA、『AYANO REPORT』も見られるようになりました。
bollardの五十嵐さんが冊子の雰囲気を気に入って下さって、
その雰囲気をそのままに、という事で、キャプチャ画像で
アナログ感タップリでご覧頂けます。
『AYANO REPORT』から現在までを綴った『AYANO REPORT2』
も展示会場に置いてありますので、コーヒーを飲みながらご覧頂けたらと思います。
webもりもりコンテンツたち、お時間ございます時に、(共にそこそこ長いです。)
是非ご覧下さい。
https://bollard.jp/event/andadura_19aw/ よりご覧頂けます。
ビニロンの写真や、展示風景などはインスタグラムの方にも載せております。
そちらも是非、ご覧下さい。
andadura_yamamoto
展示も11月19日までですので、是非足をお運び下さい。
11月3日(日祝)と11月19日(火)は終日在店しております。
2019.10.21
ビニロンシリーズの俯瞰説明
ビニロンシリーズは
VW(vinylon wallet)の品番が付くお財布3型とVE(vinylon expansion)の品番が付く
拡張ケース1型の計4型です。
ビニロンシリーズは型数は少ないのですが、どれを選んだら良いのか、
少し分かりにくいところもあるかと思いますので、
それぞれ説明しますね。
お財布として使われるのであれば、
VWのものをお選び頂き、カード、名刺などがメインであれば、
VEがオススメです。
VW01とVW02は共に極小財布で、VW03は薄長財布です。
極小財布は、ゴム留め(VW01)ホック留め(VW02)があります。
内容量はほとんど変わりませんが、
ゴム留め(VW01)のものは、カード、お札、小銭がバランス良く収まる極小財布。
ホック留め(VW02)のものは、カード、小銭に特化している極小財布。
薄長財布(VW03)は、カード、お札、小銭がそれぞれ使いやすいモデルです。
▲ VW01 カード、お札、小銭がバランスよく配置。フタが本体から
立ち上がっている為、お札の収まりが良いです。
▲ VW02 ホックを開けると、カード1部屋、奥に小銭とお札を一緒に収めます。
▲ VW02 さらにホックを開けると、カード2部屋。使用頻度の低いものは、
こちらに収めます。よく使うカードのみ表に出して、メインのカードと
小銭を使い勝手良く。
中のカードを取り出す際は、本体のフタを小銭入れのホックに留めて出し入れすると
小銭がこぼれません。
▲VE01はカード、名刺などを持ち運ぶアイテムです。
PVCには、カード、本体ポケットには名刺が収まります。
▲VE01のファスナーには、USBやメモリー、指輪など、無くしそうな小さい
ものを収納。(もちろん小銭も入ります。)
▲VW03 フタを開けると、手前に小銭
▲VW03 真ん中のスペースにお札、その奥にカードがガバッと収まります。
1万円札の札留めが上部についてます。ここに5千円、1万円を留めて置くと、見なくても
千円札が取り出せます。
ビニロンシリーズは単体でなく、
他のお財布のセカンド財布としても活躍します。
その説明はまた、書きますね。
ひとまず、それぞれの使い勝手について書いてみました。
ビニロンシリーズの制作秘話のようなものはこちらをご覧下さい。
2019.10.10
_____に風を通す
10月19日から岡山は玉野にあります、
bollardさんにて、新しく用いたビニロンという素材の新作を
お披露目致します。(詳細はホームページをご覧下さい。)
いろいろお話ししたい事はありますが、ひとまず、
ビニロンという素材について書きます。
おそらくは皆聞きなれないと思いますので・・・
といっても、ビニロンの特性云々ではなく、
「ビニロンとわたくし」みたいな事を書こうと思います。
わたくしがビニロンと初めて出会ったのは、
2014年の6月20日前後の事です。
こうやって、日にちをさらりと言えるのは、ビニロンに出会った日のことを
ブログに書いていたからで、そのブログには「恐ろしく良いナイロン素材」
とあります。まだ、よく分かってなかったのですね。
その日のブログには
益子に帰ってからも、ずっとそのナイロンの事を考えてしまう。
これは、恋だと思う。ただ対象が女の人じゃなく、ナイロン素材。
夜も眠れぬ、とまではいかないけど、ずっと考える。
「なんかご機嫌だね。」と言われたりしたけど、
そりゃそうだ。だって恋してるんだもの。
とあります。
その後も浅草の仕入れ写真の代わりに晩御飯の写真を載せて、
だって恋をしてノリノリなんだもの。
と締めている。
まぁ、ここで、言いたいのは、初期衝動というか、
惚れ込んだ素材なんだって事です。
恐らく、ビニロンがどんな特性を持ってようと、
それに合うものをひねり出して、作ったと思います。
それにしても、最初にビニロンを見たのは、
A4くらいの小さなサンプルだった気がする。
通常、巻きで大きな面積で見れるけど、すごく小さいサイズを見て、
よくここまで思い込めたな、と思う。
A4サイズの一目惚れ。
恋は盲目というか、我ながら(5年も経ったら、別人ですよね)
トランスしているなと思う。
そんなビニロン素材で、ようやくお披露目出来る事になりました。
このシリーズは、確か2018年の3月から作り始めたものです。
なんだかんだで、ようやくのリリースとなりました。
ここで「ビニロンとわたくし」という事から少し離れて、
ビニロンについて書こうと思います。
「美尼羅牟(ビニロン)頌板画柵」という棟方志功氏の作品がある。
これは、クラレの大原社長が、
「ビニロンという新しい繊維をベースにして、大きな繊維の世界をつくる。」
というビニロンに込める思いを、板画で表現できないかと
棟方志功氏に依頼したものらしい。
最近宮本常一氏の、講演集を読んでいて、
「最近はビニロンというなかなか良い繊維が出て来て」
と書いてあって、ビックリする。
古いアイロンを見ると、
中と高の間に、小さくビニロンと書いてある。
ビニロンはとっても古い素材なんだなと改めて思う。
1939年に製造に成功、とある。1939年となると
今から80年も前の話である。
こうやって書くと、すごく古い素材に感じるけど、
2014年に見たときは、すごく新鮮な素材として見ていた。
別に懐古主義で素材を選んだわけではなく、
単純に惚れ込んだって事です。
古くて新しい素材。
パッと見ると綿のように見えるけど、
麻のようなシャリ感もあって、でも綿でも麻でもない。
そんな素材で作った、
新作たちをお披露目いたします。
よく「構想10年」とか聞くと、
そんなかかるわけないじゃん。って思っていたけど、
いやはや、自分も(構想5年ではあるけど)同じ事になっている!
_____に風を通す、と題してお披露目しますが、
その旗というか、イラストを青木隼人さんにお願いしました。
ビニロンという素材への思いを、大原社長は棟方志功氏に依頼したのと
同様に、小さなお財布を通して風を通すという思いを青木さんにお願いしたと、
重ね合わせなくもない。(パッケージやカタログのデザインは松井雄一郎さん、
風を通すという小さな詩は、妻にお願いした。)
まぁ、そんな大袈裟にするのもあれですので、
_____に風を通すという旗を掲げてお披露目致します。
制作の始まりのはじまりから、実際に使ってもらい、
意見をいただいていたbollardさんで開催できる幸せよ。
ほんと、ようやく出せる。
去年の3月から作り始めて、ようやく、です。
なので、テンション的には忌野清志郎みたいに
「愛しあってるかい」とか言ってみたくなる気分です。
是非、お越しください。ベイベー。(すみません。)
2019.7.8
毎日のルーティーン
去年の大雨から昨日で1年経ちました。
制作できる幸せを感じながら、作業しています。
少し前から、
1日15分、畑と庭に水やりをする習慣と、
夕方30分、体のことをする時間を作りました。
工房前の庭。自分が見る景色を自分で作れる幸せ。
工房前の畑。毎日15分だけで、ちゃんとなってくれます。
考え事する時も、庭に行って考えたりしてます。
夕方の体のことをする30分はバイクで3分の河原に行って、
走ったり、ストレッチしたり、その時の気分で体の事をする。
なかなか気に入ったサイクルが定着しました。
庭もそうですが、1年くらい続けると、どうなるのか
楽しみです。
新しく工房にやってきた機材たち。
大きい方は電力工事が必要で、1ヶ月くらいを想像していたら、
田舎あるあるで、木の伐採などが必要だそうで、3ヶ月かかるみたいです。
とはいえ生活のリズムも変えて、結構気持ちよく過ごしております。
新作たちも来月には出せそうです。
楽しみにしていて下さい。
2019.6.1
オノマトペはコソコソ
今日は今作っているものについて書こうと思います。
新作を出して書くのが普通でしょうけど、
いろんな時期に作ったものが重なって同時進行となって、少し(かなり)頭の中が
ごちゃっとなっておりますので、書きながら整理したいと思います。
わたくしは、新作を作っているとき、
「コソコソと新作作ってます。」と自然に擬態語がコソコソとなります。
まぁ、とってもロンリーな時間で大好物です。
まず、PVCというビニールでカードケース作りました。
これは、イベントなどでいろんな方にどのお財布がいいですかね、
と聞かれると、お財布見せて下さい、とその人の容量にあったものをお勧めする。
容量とは結局カード枚数の事で、札束ごっそりでお財布パンパンって人は、
これまで1人だけ、です。
手軽に使える(だからPVC)カードケースを作って、
「好きなの選んで下さい。」と言いたい、と思い、当初は良いの仕入れて販売しようと
思い、事あるごとに探していたけど、1年くらい経っても見つからず、
作るしか無いな、と思い、岡山のビニール工場さんに行って、作りました。
オールオリジナル金型作りました。
あとこれまで、お財布を単体で作っては来たけど、
1つ作って全てのお財布が使いやすくなるもの作れたらいいなと考えてもいました。
そして、ビニロン シリーズ。
こちらは、いつか使いたいなとずっと、工房の脇に置いていた素材です。
引っ越し先を探している時に、このビニロンって素材が岡山で作られている
事を知り、だったら岡山もいいんじゃない、と思わせてくれた素材です。
その時は、それほど惚れ込んでおりました。まぁ恋をしている感覚です。
作ったPVCにケースを作ろうと思った時に真っ先に浮かんだのがこの素材です。
やっとこの時が来たか、と嬉々として取り組み始めました。
初めての素材は簡単なポケットや、断片を作ったりして、素材を知ることから
始まります。
手を動かしていると、いろんなカタチが出来て来ました。
留め具はマジックテープを試し、(これもずっと実験したかった事で、マジックテープの
設置面積を詰める事で、バリバリバリって音を心地よい具合に出来ないかと、
進めてましたがボツ)様々な紆余曲折を経て、おおよそ完成しました。
このアイテムたちは、お取り扱い頂いている、bollardの五十嵐さんに意見を
頂いたり、使ってもらってモニター的な事もやって頂きました。
型紙がなくなった時に、お財布を送ってもらって型紙起こし直したりしました。
「あと2割良くなります。」って5回くらい言った気がする。
ので、通算すると、最初から2倍良くなっているはずです。
今も、また最終変更(になるのか)の為、具材を取り寄せてます。
あと2割良くなります。お楽しみに、です。
とビニロンを作るときの方針、というか、考えていた事は、
2年前位にキャッシュレスが言われ始めた時に、お財布の意味合いに変化が
生まれるので、そうであれば、変化して固定される前に考えておきたい。そして、
自分の想像が何を見落としたのかを、実地で知ることが出来る、またと無い機会だと、
意気揚々に作りはじめました。
まだ、お財布の使い方が固定化されていないのであれば、固定化されていないからこそ、
こちらが、「こういう使い方できまっせ」と提案できる部分もあるのでは、
と今までのお財布の考え方の枠を外す事を意識してました。
路線としては、iphoneと連動させたケースは皆作ると思うので、
そうではない領域で考えました。
自分の考えていた事が、どうだったのか、こちらは数年後の答え合わせが楽しみです。
(こんな有難いタイミングもそうそう無いですよね。)
この辺りのアイテムは去年の3月位から制作し始めたものです。
まぁ、1年近く使った使用サンプルもあるので、せっかくなら、
この時間をしっかりと活かしてやろうと、思い、コソコソやっておりました。
あと、スウェードアイテムたち。
ビニロンが詰め詰めに作ってましたので、肩の力を緩める事を意識してます。
こちらはこれから、です。
あと、革のお財布です。
こちらも、ビニロン同様の考え方で作りました。
ただ、こちらはビニロンより少し後に作り始めたので、ミニ財布がすごく
ニュースなどで出るようになったのを見て、
これまで長財布→ミニ財布の流れの中で、それも反動なので、
その反動の後に落ち着くポイントを探りながら作りました。
数年前に作っていた帆布財布の使用感が、すごく好きで、それがヒントになりました。
あと、最近意識するのは、もうすぐ活動を始めて10年くらいに
なるので、(ありがとうございます)10年スパン生き残るものは、
作れたかなと、思うので、次は30年を目指したいと思ってます。
30年スパンになると、おそらく民俗学の視点が必要になってくると思います。
人間にとって、ほんとうに必要なものは?とか、
変わらない習慣とか、そういう事を軸に考える必要性を感じますので、
最近夜は、宮本常一さんの講演選集を読んでます。
全8巻もあるので、結構長く楽しめそうです。日々勉強でございます。
こうやって、いろいろ作っていて、嬉しいのは、
ビニロンやカードを作っている時なんかは、その前の年から、工房周辺の
荒地の草を刈って(かなり時間かかった)、風を通す作業をしてましたが、
カードはお財布に風を通すって事だし、ビニロン財布もANDADURAのラインナップに
風を通す事を意識していて、ようやく(益子にいた時も強く求めていた)
生活感とモノが繋がり始めている気配を感じ、一人コソコソ喜んでます。
最近は色に興味が湧き、ゲーテとかシュタイナーとかアルバースを読んで、
日常に色を感じられるよう、コソコソ花を植えてます。工房にもプリズム置いたり、
これが、どう繋がるのか、繋がらないのか。まぁ繋がるんですよね。こういうのって。
あとわたくし事ですが、先日男の子が産まれました。
様々な変化をしっかり楽しもうと思います。
頭の中、少し整理出来た気がします。ありがとうございます。
新しく作ったものをお披露目できる日を楽しみに、
引き続きコソコソして参ります。
2019.4.17
TTG5
工房アイドルTTG5のディティール集です。
こういうのは、納まり考えるは結構簡単で、作るのは難しい、
言うは易く行うは難し、というやつですね。
という訳で、建具を制作してくれたao factoryのあつお君には感謝です。
枠は切り欠いて、しっかり厚みは持たせながらも、見え寸は12mmの細っそりとした枠。
台形窓のつなぎ部分。
こちらも12mmのほっそり枠。ガラスは上面から滑らせ、ガラスの留め木不要にして、
さっぱりした収まりに。
こちらの建具もガラスを上面から滑らせる。
枠はテーパーとって、すっきりと。
正面の窓。こちらも上面からガラスを滑り込ませ仕様だけど、ペアガラス。
クリアランス0でペアガラスが入ってます。
あつおくん建具は初めて作ると言ってたけど、初めてでこんなの作れるの
信じらんない。いやはや有難いです。
内側と外側が繋がるように意図して、外からの見えの寸法は
自然界のサイズバランスで。
部屋の真ん中の建具。壁と建具の中間的な存在になるように、
ファニチャーリノリウムを使う。最初は床もファニチャーリノリウム使おうと
考えてた位、好きな素材。学生時代から、いつか使いたいと考えておりました。
工房アイドルと最初に書きましたが、冗談でもなんでもなく、僕にとっては
本当にそんな存在になりました。
2019.4.15
復活
ず~っと、ずっと言いたかった一言を言います。
復活しました!
これまで、作業再開と、ごにゃごにゃした言葉で書いておりましたが、
工房に建具も入り、ビニールシートも取り払われ、
落ち着いた状態で、制作出来るようになりました。
これを復活と呼ばず、何という。
復活までの9ヶ月、とっても長かったです。
自分の中では、制作再開までの3ヶ月は前半戦。
そこからは後半戦と呼んでおり、
後半戦がなかなか、厳しい時間でした。
なんだか自分がすっからかんになったような気もします。
ですので、復活し、これからしっかりと歩んでいきたいという思いから、
ブログ書いております。
前半戦は、前にも心情を書いておりますので、
ここでは書きませんが、
後半戦の事についてはあまり書いてなかったと思います。
今でもどう書いたら、良いのかは少々戸惑っておりますが、
書きます。
後半戦は、言うならば宙ぶらりんな時間でした。
水没して2ヶ月くらいの時に、災害関係の本を呼んで、
精神状態などがどのようになるのか、知っておこうと思い、
何冊か読み、中井久夫さんの「災害がほんとうに襲った時」という
本の中に、4ヶ月の壁の話がありました。
緊張状態が続くと、4ヶ月くらいで伸びきったゴムのようになる、
と書いており、そうならないよう注意しようと、なるべく休み、リラックスするように
心がけておりましたが、
やはり、私も人間。休んだとて、やってきました。4ヶ月の壁が。
12月位から、急にキツくなってきました。
通常の時であれば、建具がなくても先に進もうと思えるのですが、
新しく上がった革が、根本から見直さなくては、というものでしたし、
革自体も磨きが入りにくかったり、今までの作り方ではうまくいかず、
制作に1.4倍くらいかかるようになりました。
革のベースを実験的に試したり、薬剤を研究したりして
制作やら、革やらのベース部分の見直しが必要になりました。
となると、活動のベース部分が揺らぎ、
この状況では先に進むより、空中分解しないよう、
しっかりと目の前の事に取り組もうと思いました。
制作に時間がかかるなら、じっくり時間をかけて、
革の見直しも一つ一つ、丁寧に。
そして、建具が入って、一つ終わったら、また一つと進めて行こうと
決めました。
アントニオ猪木はこう言ってます。
「ピンチというのは、ひとつのものじゃなくて、いろんなヤッカイな事がダマになって
やってくる。だからみんな負けちゃう。そのダマを一つずつやっつけていけば、
ピンチってのは必ず乗り切れる。」と
なので、僕が一つ一つというのは、ピンチの乗り切り方に
アントニオ案を採用したからです。良い言葉を覚えているものですね。
そして、建具は当初12月に入る予定でしたが、
おそらく様々な理由で5、6回くらい延期になりました。
建具が入ったら次に行こうという、目標設定が肩透かしをくらって、
なかなか前に進んで行かない。「この日に入る!」っていう日程が
遅れるほど、その回数が増えるほど、厳しさは増していったように思う。
建具は大学の友人に頼んでおり、12月に友人は大きな怪我をしてしまい、
お見舞いに行ったのですが、しみじみと「お互い今年は不思議な年だったね。」
と振り返しました。
別に誰も悪くないし、工房に入った建具を眺めていると、
とっても良い仕事をしてくれたと思う。これからの時間を支えてくれるだろうと
感じる。
共同で何かを作る喜びや、デザインすることの楽しさも存分に味わった。
自分が共同作業がこんなに好きだったんだ、
デザイン楽しい!というのはすごく新鮮な発見でした。
改めて、時間がたった今、自分には何が出来たんだろう、
と問いかけてみる。
今から考えれば、建具がなくたって、いろいろ先のことやれば
良かったじゃん、とも思う。でも当時は、そんな延び延びになるとは
つゆ知らず。
それでも、自分に出来た事と言えば、おそらく自分の事を伝える事だったと
思う。キツイならキツイと伝え、しっかり自分の事を伝えても
何も変わらなかったかもしれないけど、それでも、伝える事が大切だった。
改めて思い返すと、これまで自分の事を伝える事は、あまりやってこなかった
ような気がする。自分で何とかする、と全部自分の肩に乗っけていた気がする。
怪人ショイコマーってやつです。
僕が後半戦で学んだ事があるとすれば、伝える事の大切さです。
なので、その部分は変わりたいと思います。
そう思うから、こうやってありのまま書いている訳です。
(変化しまっせっていう、宣言みたいなものです。)
本当は、
ふっっっっかぁ~~つ
って復活の際には書こうと&書きたいと思ってましたが、
少し静かに、復活しました。ってのが今の気分です。
とにもかくにも、活動が止まると、流れみたいなものも
止まる。過去の事は水に流して(ブラックジョーク?)
ひとつひとつ動かしていきたいと、思う所存でございます。
2019.3.21
TAPIR レーダーバルサムの変更について
ANDADURAでお取り扱いしております、
TAPIR社のレーダーバルサムの価格と成分が変更になりました。
レーダーバルサム 1,500円 → 1,600円+税
になります。
成分の変更につきましては、TAPIR社からの文章をご覧下さい。
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原材料の一部に変更がありますのでお知らせします。
現在までに使用している原材料に加えて、
ドイツの大学と持続可能社会へ向けた資源の利用というテーマで、
ドイツ・タピール社は共同研究を進めています。
その中で、砂糖キビの搾りかす、いわゆるバガスから得られる油脂分である
シュガーケーンワックスを使用することになりました。
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これまでのレシピに、シュガーケーンワックスが加わっております。
実際に使用して試してみましたが、
使用感はこれまでと変わらない印象でした。
レーダーバルサムの変更のお知らせでした。
2019.3.8
ブリコラージュ型紙かけ
10分位で出来ました。
前にクランプでとりあえず作ったもの。
パイプとなにかしらの配管パーツ
余っていたZライトの受けパーツ
あり合わせで、ものを作る快楽よ!