すっかり秋だ。気がつけばロンTを着ている。それだけでただただ嬉しい。
そうロンT、大好きなのです。
朝、夕と肌寒く、そんな日は、ベランダで、土井さん(前回登場)と話をする。
夏で、思考停止されていた頭が、ようやく、少し回転を始めた。(長かった…夏…)
ベランダにコーヒを持ち、土井さんとおしゃべり(といっても独り言に近いのですが。)
ヤ(ヤマモトの略)「土井さんは、なんで工場長になったの」
ド(もちろん土井さんのド)「工場長は総合的だからな。」
ヤ「そんなに総合って魅力的?」
ド「今となっては、部分的な事ななんて、興味持てんな。」
ヤ「何故?」
ド「おまえさんは、総合って簡単に言うけど、どう考えてるんだい?」
ヤ「うーん。総合は総合でしょ、土井さん。」
ド「総合ってのはだな、人体みたいなもんさ、部分が全体であり、全体が部分なんだ。」
ヤ「実に分かりにくいよ!」
ド「そうさな、分かりにくく言うと、分かりやすくなるかもな、例えばおまえさんが、
完璧に総合的にバランスがとれたものを作ったとする。」
ヤ「うん。」
ド「それはね、三日月の端にクリップで留めたメモのようなモノになる。」
ヤ「?」
ド「つまりね、誰も気づかないのさ!そんなものがあることに。」
ヤ「それに意味はあるの?」
ド「意味は無くはない。百人に一人位は、気付くんだ。月に何かあるぞって。」
ヤ「うんうん」
ド「そして、運良く気付いたとしても、何て書いてるのかは、分からないんだ。」
ヤ「また振り出しだね。」
ド「そうでもないさ。お前さんが、見たければ、何て書いてあるか、見ればいいのさ。」
ヤ「土井さんは、見たの?何て書いてあるか?」
ド「ワしゃ、見ておらん、あんまり、見たいとも思わんのでな。」
ヤ「そんな!きっと素敵な言葉が書いているよ。」
ド「素敵かもしらんが、わしは見たくないんだ。後戻り出来なくなるからな。」
ヤ「後戻り?」
ド「そう。秘密は秘密のままでいいんじゃ。」
ヤ「そんなもんかな?」
ド「わしにとってはな。おまえさんは、見た方が、良いんかもしらんが、
誰にも、そんな事は、分かりゃせんよ。」
ヤ「今日は、なんだか抽象的な話だね。」
ド「抽象的な事も、突き詰めると、具体的になるし、一定のポイントを超えれば
それらは、繋がっておるんじゃぞ。」
ヤ「そんなもんかな。」
ド「そんなもんじゃ、経験則じゃ。」
などと、つらつらとりとめもなく。
やはり、一人の時間が長いと、それなりに楽しみをみいだすんだな、人って。(僕ってだな。)
ベランダからの風景。吸い込まれそう。
2010.9.17
土井さんとベランダで
2010.9.17 |
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