ANDADURAの革を作ってくれている革屋の佐藤さんのお財布を制作しました。
なんでこんな事を書くのかというと、
佐藤さんとの革作りが始まった2010年かそれくらいに、
「自分が納得する革作ったら、それでお財布作ってよ。」
と佐藤さんは言いました。
これまでも佐藤さんにはお財布を使ってもらっていたけど、
革そのままと、革をかたちにした時の「良さ」には、ほんの少しのズレを
感じていたので、それを共有するために、使ってもらっていた、という感じ。
そして、10年くらい一緒に革を作ってきて、
(ようやく?)「前作ったキャメルで、お財布作ってよ。」と。
原皮の種類や、下地のタンナーさん、加工方法に至るまで、
もはや、全てを試したと感じている。
10年の間には、「もう一緒にやるの無理なんじゃない。」ってタイミングもありました。
だから、
「前作ったキャメルで、お財布作ってよ。」
とサラっと言われると、感慨深いものがあります。
ただ最近は、「肩の力抜いて作りましょう。」
とか、「やり過ぎないようにしましょう。」
とお互い肩の力を抜いて作ることが出来てきたように思う。
それが出来るのも、
去年に、革のベースを栃木レザーから昭南レザーに切り替えたことが大きい。
栃木の革は、作り込まないと使える革にならない事が、多かったけど、
昭南はしっかり鞣された革を作ってくれているので、
「この革の良さをそのまま生かしましょう。」と安心して革に委ねる事で、
やり過ぎない事が出来るようになった。
最近は、革を少しづつ柔らかく仕上げるようになってきている。
最近は、革を少しづつ柔らかく仕上げるようになってきている。
些細な変化ですが、10年という時間の重みを感じない、
のびのびとした変化のように感じられて、肩の力も抜けるってもんです。
のびのびとした変化のように感じられて、肩の力も抜けるってもんです。