ANDADURA

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2012.6.21

新作パスケース&刻印のこと

ホームページに新作のパスケースをアップしました。

ただ2枚の革を合わせて縫うだけのデザインですが、
何故か苦戦しました。というより、新しいモノを作る時はいつも苦戦してます。

良いものに仕上がった思いますので、是非ホームページでご覧下さいね。



カードを入れた時の見えが、同じ面積になるよう、微妙に調整しました。
見え方が綺麗に見えるようにする為です。(違うよりは綺麗ですよね…)
目で見た時の感じですがほぼ同じなのではと思います。
数学が出来たら早かったのですが、この微妙なかたちの数式が分からずでした。
この切れ込みが見せ所ですので目だけを頼りに、詰めてつくりました。



そして、刻印のはなし。
ANDADURAのものには、刻印があったりなかったりします。
あるにしても見えにくいところに打ってあったり、地味な存在の刻印です。

しかし、今回は刻印で悩みに悩みました。
まず、刻印の基本方針は、
「表には打たない。刻印は出来るだけ打つ。でも使う方向を限定したりと
刻印がマイナスに作用する場合は打たない。」
というものです。小銭入れは刻印が無いものが多いですが、これもいろんな人に
開け閉めしてもらうと、使う向きが人によって異なり、刻印で方向を限定するより、
それぞれ、好きな方向で使ってもらえたら、と思い、打ってません。(自分が使いやすい方向に
逆向きに刻印が入ってたら嫌ですもんね。)

しかし、基本的には押したい訳です。
が今回のものは、刻印を押す事で、使う向きを限定します。
しかし、内側の革は、「是非押してくれ。」と言っているかの形状。
悩め!と言ってるかのような絶妙な背反性でした。今までで一番迷いました。

試しに試し、打たない事にしました。
やはり、方向は限定したくないのと、
「ここだ!」というポイントに押してあるものと、押してないものを見比べたときの差が
一目瞭然でした。

刻印を打たないのも、このかたちは他には無いから、と思ってる事が
背中を押してくれてるのかもしれません。なくても分かりますよね…と。

しかし、新作を出すのは気分の良いものです。
気分の良い今日この頃です。
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