ホームページに新作のパスケースをアップしました。
ただ2枚の革を合わせて縫うだけのデザインですが、
何故か苦戦しました。というより、新しいモノを作る時はいつも苦戦してます。
良いものに仕上がった思いますので、是非ホームページでご覧下さいね。
カードを入れた時の見えが、同じ面積になるよう、微妙に調整しました。
見え方が綺麗に見えるようにする為です。(違うよりは綺麗ですよね…)
目で見た時の感じですがほぼ同じなのではと思います。
数学が出来たら早かったのですが、この微妙なかたちの数式が分からずでした。
この切れ込みが見せ所ですので目だけを頼りに、詰めてつくりました。
そして、刻印のはなし。
ANDADURAのものには、刻印があったりなかったりします。
あるにしても見えにくいところに打ってあったり、地味な存在の刻印です。
しかし、今回は刻印で悩みに悩みました。
まず、刻印の基本方針は、
「表には打たない。刻印は出来るだけ打つ。でも使う方向を限定したりと
刻印がマイナスに作用する場合は打たない。」
というものです。小銭入れは刻印が無いものが多いですが、これもいろんな人に
開け閉めしてもらうと、使う向きが人によって異なり、刻印で方向を限定するより、
それぞれ、好きな方向で使ってもらえたら、と思い、打ってません。(自分が使いやすい方向に
逆向きに刻印が入ってたら嫌ですもんね。)
しかし、基本的には押したい訳です。
が今回のものは、刻印を押す事で、使う向きを限定します。
しかし、内側の革は、「是非押してくれ。」と言っているかの形状。
悩め!と言ってるかのような絶妙な背反性でした。今までで一番迷いました。
試しに試し、打たない事にしました。
やはり、方向は限定したくないのと、
「ここだ!」というポイントに押してあるものと、押してないものを見比べたときの差が
一目瞭然でした。
刻印を打たないのも、このかたちは他には無いから、と思ってる事が
背中を押してくれてるのかもしれません。なくても分かりますよね…と。
しかし、新作を出すのは気分の良いものです。
気分の良い今日この頃です。
2012.6.21
新作パスケース&刻印のこと
2012.6.21 |
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