僕が自分で図書館時代呼んでる時期がある。
24歳の春から夏にかけての3.4ヶ月。
その時の仕事をやめて、何をしようかと考え、幸い近所に
日本で3本の指に入る大きな図書館があったから、
よし、本を読もうと決めて、本ばかり読んでいた時期。
図書館で本を読み、その後公園に移って読み、暗くなってくると、
ビールを飲みながらカフェで本を読み、家に帰って読み、という生活。
今思い返しても、幸福な時期だったなぁ。
そんな図書館時代に読んで、良かった本をもう一度読みたくなり
ブックオフオンラインにて探すも、1冊しか見つからず。
改めて読み返している所。やはり良い。
この本に書かれている、5つの視点
・軽さ
・速さ
・正確さ
・視覚性
・多様性
は事ある事に、当てはめていたなぁ。
文学の話だけど、全然関係なくしっくりくる。
「私はこの第一回目の講義を〈軽さー重み〉の対立にあて、軽さの立場を支持
する事にいたします。これは、私が重さの立場をそれほど価値のあるものと考えて
いないという事ではありません。ただ軽さについてのほうが、いっそうお話したい
ことがあると考えているだけのことなのです。(中略)
私がしてきたことは多くの場合、重さからの離脱であった、と。」
『カルヴィーノの文学講義 イタロ・カルヴィーノ』
と冒頭から好き。こういう二律背反みたいな言い回しが当時24歳の僕には新鮮だった。
そして未だに、上の5つは僕の中の基準にすらなっている。
それにしても軽く生きたいものだなと思う、今日この頃なのでした。
2011.7.10
図書館時代
2011.7.10 |
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